福島市の新浜町にあるので新浜公園。
「新浜」なんて町名は、たいていは海岸近くの埋立地や干拓地にありそうなものですが、盆地の真ん中の福島市の、それも阿武隈川からは1kmほど離れた中心市街地にあります。詳しいことは調べていないのでわかりませんが、阿武隈川がもっと暴れていた古い時代には川浜だったのかも知れません。
さて、それほど昔の話ではなく、公園になる前には福島地方裁判所があったということで、現地には「昭和28年竣工」として旧・裁判所の建物の写真が載った案内板がありました。が、どう見ても昭和の建物には見えなかったのでQRコードで詳しい解説にアクセスしてみると、明治28年が正しいようです。
通常の案内板とは異なり、間違いの修正や情報更新が容易なのがネット経由の案内板の良いところですが、現地に補足的に置いたものが間違っていては本末転倒です。
それはさておき現在の新浜公園は、官公庁や文化施設の集まる市街地の公園らしく落ち着いた仕上がりの中に、所々に気になるものがあって、良い意味で引っかかりの多い公園になっています。
例えば遊具広場の山遊具。タコの滑り台に進化する一歩手前といったデザインで、どこかしらウルトラマンに登場した怪獣・ガヴァドンAを彷彿とさせるところがあります。
「近隣の庭」と名付けられた広場には巨大なヒマラヤスギが3本。25mは超えているのではないかと思います。
私事ですが、大学生の頃に構内のヒマラヤスギが台風で根っこからひっくり返ったことがあり、上部の高さの割りには根が浅いことに驚いた覚えがあります。そういう目で見ると、公園の隣の家のことが少し心配です。
公園の管理所を兼ねた「ふれあい交流センター」は福島市のシンボル・信夫山をデザインモチーフにしているそうです。
もともとは、公園内から屋根越しに本物の信夫山が重なって見えるようにデザインされたそうですが、今は間に高いマンションが建ってしまってよくわかりません。
そして、公園北側の入口に設置されているのは「生垣見本園」です。
ふだんは並べてみることの少ない様々な樹種の生垣が20種類ほど並んでいます。
(2012年12月訪問)
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