「児童公園」は都市公園法でいうと、同法が1993年(平成5年)に改正される以前にあった公園の種別で、現在は街区公園と呼ばれているものです。以前は都市内の小さな公園は子供の遊び場としての役割が主だと考えられていたのですが、よく見たら子供だけじゃなく大人だって憩うし、お年寄りだって体操するしということで、ユーザー名である児童公園から配置単位名である街区公園に呼び改められました。
しかし、こちらの福島市児童公園はそれに当たるものではなく、市の健康福祉部が管理する施設です。もともとは隣に児童文化センターもあったようなので、福島市としては児童福祉法に基づく児童厚生施設(屋外)として位置づけているのではないかと思われます。
他の自治体では、これにあたる施設は「児童遊園」と呼ぶことが多いのですが、マンション開発に付帯するような小さな遊び場を児童遊園と呼ぶ自治体もあり、呼び名のルールは一律ではありません。
と、そんな堅苦しい前振りから始めてみましたが、じつは福島市児童公園の正体は「市がやっている入場無料の遊園地」なのです。
まずこちら、入口は小学校風ですが、パステルカラーで明るい気分になります。
そして写真の水平がうまく取れていませんが、公園案内図です。
園内には所狭しと乗り物が並びます。
右隅に小さく写るのがメリードッグ、その横は豆電車です。このあたりの乗り物遊具は1回100円です。
こちらは豆汽車と、線路の内側は豆自動車。いわゆるバッテリーカーです。
池の水は涸れていましたが、周りにはサイクルモノレール。誰も乗っていなかったので車両の写真が撮れませんでしたが、ヘリコプター型のヘリサイクルだそうです。そして足元にはポッポくん。
飛行塔は、なんとスペースシャトルです。1~4の番号が付いているので、それぞれコロンビア、チャレンジャー、ディスカバリー、アトランティスということで。
小型乗り物は30円。どれも丁寧に手入れされていました。
しかし、ここが単なる遊園地ではなく、公園と名乗る所以は無料遊具の充実にあると思われます。
手前は四層になっている螺旋滑り台、奥は滑り出しは二つなのに出口は一緒になる不思議な合流型滑り台。
こちらはゾウのジャングルジムと一体になったローラー滑り台。ゾウの鼻ではなく尻尾が滑り台という意外性のある物件です。
写真を撮りきれていませんが、そのほかにも各種滑り台、ジャングルジム、ブランコなどが目白押しです。
揺れる動物も各種大集合。当ブログの分類では、ラッコ型1、キリン型1、パンダ型5、コアラ型3にあたります。
ウマの付いた遊動木は初採取です。
そして隣の元・福島市児童文化センターとの境には、C57-46号機が展示されています。
もしかすると、できた当時はもう少し郊外だったのかも知れませんが、今はすっかり住宅地の中。
こんな楽しい公園が同じ町内にあっては、近くに住んでいる子供たちは熱が出るのではないかと心配なくらいです。
ちなみに、このほのぼの楽しい児童公園の隣にある元・児童センターは、今は放射線モニタリングセンターになっています。
●福島市による公園紹介ページ
(2012年12月訪問)
とっても懐かしいです!小さい頃、何度も遊びに行きました。自分の子供も連れて行きたいなぁと思いながらなかなか実家に帰れず、まだチャンスがありません。私が小学生の頃は隣の児童文化センターへも良く行きました。今は福島駅の近くのこむこむがそれに近いでしょうか?児童公園もこむこむも、安くあがって子供が楽しめる素晴らしい施設だと思います‼
返信削除匿名(Anonymous)さん:
返信削除コメントありがとうございます。このような日記サイトではありますが、誰にでも1つくらいはある「思い出の公園」を思い出す縁になれば幸いです。
福島市児童公園は、単純な遊園地でもなく、有料遊具と無料遊具が程よく混じり合っているので、お小遣いの都合に合わせて選べるところが良いですね。
このような古い遊園地は、全国的に見ても遊具の老朽化で管理やリニューアルが難しい時期に差しかかっていますが、なんとか少しでも長持ちさせて子供たちを楽しませてあげて欲しいと思っています。
ふと気づくと、福島市のHPに再整備&全面閉園のお知らせが掲載されていました。
返信削除閉園というので「老朽化した遊具は廃止なのか!?」と心配しましたが、2年間の期限付きで閉園、その後は有料遊具がまた使えるような書きぶりなので、少し安心しました。
ただ、2年間もかかる工事ということは、それなりに大がかりなもので、いくつかの大型遊具の撤去を伴ってかなり公園の姿は変わるだろうと思います。
>http://www.city.fukushima.fukushima.jp/site/shisetsu/shisetu-bunka25.html
「福島市児童公園は再整備のため平成25年4月から平成27年3月(予定)まで全面閉園します。」
「※有料遊具は平成27年3月(予定)まで運転休止となりますが、無料遊具については平成25年3月までは利用可能です。」
さらにふと気づくと、福島市のHPに『福島市児童公園再整備完成予想図』が掲載されていました。
返信削除やはり飛行塔は無くなり、現在の安全基準には合わない無料遊具もほとんど撤去されるイメージのようです。
ちょっとよく分からないのは、下記ページ中に掲載・表示されている図(1) と、拡大した時の図(2) とが異なっていること。
(1)では元・児童センターの敷地に建物が残っていますが、(2)ではそこまで公園が拡大されて遊具などが置かれています。
(1) http://www.city.fukushima.fukushima.jp/site/shisetsu/shisetu-bunka25.html
(2) http://www.city.fukushima.fukushima.jp/uploaded/attachment/26136.jpg
まぁ徐々に検討が進んでいく中で、公開すべき図版を差し替える時にミスがあったのでしょう。たぶん(2)の方が正解なのではないでしょうか。
懐かしい場所の記事があってほっこりしました。
返信削除ヘリコプターのサイクルモノレールなどとても楽しかった記憶がある一方、
恐怖のワンワン、恐怖の埴輪、恐怖の静電気人形、恐怖の光る人体模型など・・・
不気味さと楽しさの入り混じった思い出のある施設です。
文化センターはだいぶ前にすでに閉館してしまったようですね。
他の方のコメントを見ると公園も改修中なのでしょうか。
ときどき車でそばを通りすぎるのですが、じっくり見ていなかったので気づいていませんでした。
今度ちゃんと行ってみようかなぁ。
コメントありがとうございます。管理人です。
返信削除小さなブログですが、その中でも人気の記事がこの福島市児童公園で、地元の方々の楽しい記憶が詰まっているのだなぁと実感するところです。
しかし、それだけではなく「恐怖シリーズ」もあったのですか(笑)
児童文化センターの屋内展示だったのでしょうか。子供の頃の怖いものって、いくつになっても覚えていますよね。
現在は、来年春のオープンに向けて、文化センターだった建物の取り壊しと公園の全面改修が進んでいるはずです。工事が終われば地元新聞などに紹介されると思いますので、暖かくなった頃にぜひまた訪ねてみてください。