宮古島の北の端、東シナ海に突き出た半島部にあるのが漁業や製塩で有名な狩俣集落。そこの西海岸に唐突にあるのが健康ふれあいランド公園です。
狩俣集落の中心からは直線距離で1.5キロほど離れてサトウキビ畑で隔てられており、どちらかと言えば集落住民よりも外部からの誘客を目指してつくられた公園のようです。また資料を見ると、このあたり一帯を「健康ふれあいランド」として体験農園や宿泊施設を整備する構想があるようで、その一環として開かれた公園ではないかと思います(開園は2009年だそうです)。
そういう性格の公園なので、施設としてはけっこう手が込んでいます。
まず駐車場から公園に入ると、右手にフラワー迷路、左手に広場があります。
フラワー迷路は、腰高くらいの高さの花壇で円形の迷路をつくっているもので、ヨーロッパの庭園にある迷路園のようなものです。
迷路園の場合は直植えした灌木を刈り込んでつくるので、時には植え方や刈り方を変えることで迷路のコースを微修正できるのですが、ここのものは植桝を作りつけているので変更は難しそうです。
フラワー迷路から先に方へデッキ園路が通じており、小さな岬に向けて進んでいくことができます。
岬に行く途中に小さな入江があり、カヌー体験ができる施設がありました。
岬の展望台はこんな感じ。
展望台からは、西平安名崎の方向、伊良部島の方向がよく見えます。
海は、まぁー美しいですね。宮古の海はどこもこれくらいの青さと言えばそうなのですが、遮るものが少ないのでまた格別です。
ビーチにも出ることができます。入り江状の小さなビーチで、ちょっと遊ぶのには手頃なサイズです。
入口に戻って、左手の広場はこんな感じです。
この直射日光バリバリのコートでバスケットボールを嗜む人が狩俣集落にそういるとは思えませんので、若者観光客向けの施設なのでしょう。
パーゴラ廻廊もありますが、周りの樹木があまり育っていないので、期待したほどの日除け効果は発揮できていません。
芝生広場は、健康遊具、アスレチック遊具などが設置され「健康ふれあい」を体現する場となっています。
広場の真ん中に、1個だけ置かれたバーベキューコンロが謎です。
また、この公園のすぐ横に、戦跡「狩俣の震洋型特攻艇格納壕跡」があります。
今見ると、樹と草に埋もれた横穴の入口しか見えないのですが、太平洋戦争末期に人間魚雷の秘匿壕して使われたものだそうです。
●現地にあった解説板より 市指定史跡「海軍特攻艇格納秘匿壕」
この秘匿壕のほか、連合軍の上陸に備えて荷川取のウプドゥマーラや久貝のウパーマ、トゥリバーなどに特攻艇の秘匿壕が設けられており、戦争末期の宮古における作戦や戦況などを知る上で貴重な戦争遺跡である。
(2012年10月訪問)
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