また「空堀」という地名は、大坂冬の陣の跡に埋め立てられた大坂城惣構堀に因むものということです。
空堀商店街アーケード |
先に述べたように古い木造の建物が密集している地区ですので、防災上重要なオープンスペースとなっています。また商店街関係のイベントなどにもちょうど良い場所になっていると思われます。
桃谷小学校の記念碑 |
ただ、公園の構造的には、跡地のうち空堀通に近い方に建物を置かざるを得なかったためか、通路のように細長い遊具広場を抜けていった目立たない場所に多目的広場がある形になっているほか、公園と福祉施設などとの間にはフェンスや灌木植栽が巡らされており、災害時の一体的な利用を考慮したものにはなっていない点が惜しまれます。
公園奥の多目的広場 |
商店街に面したエントランス広場 |
遊具は少なめで、小さい複合遊具と砂場がメインです。また健康遊具が何点か設置されています。
遊具広場? |
メインの複合遊具 |
ちなみに、ここから2㎞ほど離れた天王寺区にJR環状線の桃谷駅があります。この駅はかつては桃山駅という名でしたが京都府にも桃山駅があるために、こちら側が改称して今の駅名になりました。
桃山という地名については、『角川日本地名大辞典27 大阪府』では「かつては北は玉造、南は天王寺までの間が一円の桃畑で・・・」とされており、また生野区役所のHPでは「玉造から四天王寺にかけての上町台地東斜面一帯が、一面の桃畑で桃山といわれていましたが、桃畑の広がりが長い距離にわたる割に幅が狭いので、美称として『谷』を用い、桃谷になったといわれています。」とされています。これらから、この公園付近も桃谷駅付近も大雑把には桃谷、桃山、桃園などの地名で呼ばれていたことと思われます。
●生野区HP「町名の由来」
(2012年7月訪問)
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