紛らわしいのは、所在地は岡山市北区幸町なのですが、その幸町の西隣に下石井という町名もあることです(旧ハヤシバラの駐車場からイトーヨーカドーがあるあたりまでが下石井です)。
資料によれば1964年に旧・下石井のほぼ東半分が幸町、錦町、柳町などに町名変更されており、その後1969年にほぼ西半分が下石井一丁目、二丁目に変更されています。下石井公園の最初の開園は1960年ですので、その頃にはまだ下石井に含まれていたということのようです。
さて現在の公園は、隣接していた出石(いずし)小学校が廃校になった跡に公共施設などが整備された際に拡張再整備されたものです。
まず特徴的なのは、学校跡の半分くらいを使って建てられた高層住宅&老人ホーム&スポーツクラブの駐車場(正確にはここは公園区域外)が階段状に屋上緑化されており、「里丘」と名付けられて公園全体を見渡す丘になっている点です。正直なところ公園を使う上での一体性はさほどあるようには思えませんが、見た目の広がりが全然違います。
里丘の屋上緑化 |
里丘から公園の広場方向を見る |
里丘を降りると公園の広場です。多目的に使えるよう、中心部に広めに取ってあります。
芝生だとなお良かったのですが、土敷きなので学校の運動場っぽさが出てしまっています。
広場の南側には保育園があり、それに隣接して複合遊具やブランコなどのある遊具広場があります。複合遊具は3階建ての大きなもので、地上5mくらいの高さでしょうか。保育園児が登るにはちょっと怖いのではないかと心配してしまいます。
公園の北側には市立図書館があり(ちなみにこちらは幸町図書館。町名変更後に設置されたのでしょう)、その横にD51蒸気機関車が展示されています。
公園再整備前は覆屋もなく少々残念な保存状態だったようですが、現在は新しい覆屋の下で展示されています。
塗装など外観もけっこうきれいです。塗り直したかも? |
D51の展示場の横に公園の出入口があり、ここには旧・出石小学校の門柱らしきものが保存されています。ただし、整備前の写真と見比べると、当時の校門の位置そのままでは無いようです。
そして公園内には、岡山出身の明治の実業家・杉山岩三郎の胸像があります。
地方の公園では、普段は知る機会も少ない、その土地ならではの著名人の像を見るのが楽しみのひとつです。
(2012年8月訪問)
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