下田町公園は、岡山市の中心街にある小公園です。
所在地は北区中央町になるのですが、公園名は町名変更前の「下田町」を残しています。
園内は大きめの広場を中心に、遊具広場、トイレ、謎の円形広場などがあります。また公園の一隅に「冠正稲荷大明王」が祀られています。
「円形広場」と言いましたが、実際はコンクリート製の円形枠の中に、普通の真砂土が敷かれて草が生えているというものです。砂場ではなし、花壇でもなし、どうにも用途不明です。
広場の外周部にはソメイヨシノがたくさん植えられています。近隣は飲み屋街でもありますので、花の時期にはそこそこ賑わうのではないでしょうか。
遊具広場は、中規模の複合遊具のほか揺れる動物などがあります。
冠正稲荷大明王には社殿はなく、塚のようなものの横に宝珠が乗った小さなお堂が祀られています。塚と堂と2つが同時にあるというのは、ここが稲荷「大明神」ではなく「大明王」として神仏習合で祀られているからではないかと思いますが、本当のところはよくわかりません。
さらに足下の方には庚申塚も一緒に祀られており、小さいながらも神道・仏教・道教が同時滞在している日本的な聖地だということは言えるでしょう。
もっとも、鳥居のサビ加減や全体の荒れ加減からみて、お祀りを続けていくのもなかなか大変な様子が見える下田町公園でした。
(2012年8月訪問)
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