さて現在の公園は、おおまかに3分割されています。
南側は幼児向けの遊具広場。ポプラなどの樹下に低めの滑り台、ブランコ、砂場、コンクリート製の動物遊具(プレイスカルプチャー)、テーブルベンチ、トイレなどがあります。
砂場と動物遊具 |
幼児向けの複合遊具(滑り台) |
公園中央部には直線的なパーゴラがあります。
じつはこの公園は「区民健康づくり ラジオ体操広場」にもなっているので、パーゴラがラジオ体操台を兼ねているようです。このあたりは戦前の児童公園の思想にあった「指導」のためのアイテムの系譜を受け継いでいるのかも知れません。
シュッと筋の通ったパーゴラ |
ラジオ体操広場の標識 |
パーゴラの北側が多目的広場になっています。ケヤキやサクラに囲まれた広場の空にそびえ立つのは東京スカイツリー。
東京の東の方に行くとどこからでもよく見えるのですが、公園のように空が開けたところから見ると、また格別な存在感があります。
多目的広場からスカイツリー |
公園の北側は、複合遊具などやや年齢層高めの児童向けの遊具が並ぶコーナーと、もう一つ「うんどう遊園」として成人向けの健康遊具が並ぶコーナーとがあります。
こういう健康遊具も、ただ設置するだけではなかなか利用されにくいものですが、ここでは月に1回は指導員が来て使い方を教えてくれるそうです。
うんどう遊園 |
アスレチック風の複合遊具 |
そして、公園の横に隣接して「若宮公園」の名前のもとになった摂社若宮牛嶋神社があります。本宮はもう少し北の言問橋のあたりにあり、ここは元は御旅所だったということです。
明治の地図を見ると今よりも社域が広く、どうも関東大震災後の区画整理の際に社域の一部を公園にしたようです。
摂社若宮牛嶋神社 |
その鳥居の前には、木陰に隠れるように満州事変忠魂碑がありました。
きっと戦前はもう少し目立つところに置かれていたのでしょうが、今は文字通り木の陰にひっそりと置かれています。
●震災復興52小公園に詳しいページ
●神奈川大学 関東大震災・復興データベース
(2012年8月訪問)
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