148/1000 若宮公園(東京都墨田区)

2012/09/29

ラジオ体操台 関東大震災復興 社寺御嶽 身近な公園 東京都 墨田区

t f B! P L

墨田区の若宮公園は、、関東大震災からの復興公園として西隣で道一本挟んだ外手(そとで)小学校と一体のものとして計画・整備されました。ただし、現在までに小学校も公園も改修されており、小学校側には高いフェンスが作られて当初の一体性は失われています。そもそも学校改築に際して公園に仮校舎が置かれ、そこから公園の再整備に至ったということです。
さて現在の公園は、おおまかに3分割されています。

南側は幼児向けの遊具広場。ポプラなどの樹下に小ぶりな複合遊具、砂場、コンクリート製の動物遊具(プレイスカルプチャー)、テーブルベンチ、トイレなどがあります。

滑り台と2連ブランコが合体した複合遊具は、小ぶりでどちらかと言えば幼児から低学年向けのサイズです。

公園中央部には直線的なパーゴラがあります。

じつはこの公園は「区民健康づくり ラジオ体操広場」にもなっているので、パーゴラがラジオ体操台を兼ねているようです。このあたりは戦前の児童公園の思想にあった「指導」のためのアイテムの系譜を受け継いでいるのかも知れません。

パーゴラの北側が多目的広場になっています。ケヤキやサクラに囲まれた広場の空にそびえ立つのは東京スカイツリー。
東京の東の方に行くとどこからでもよく見えるのですが、公園のように空が開けたところから見ると、また格別な存在感があります。

広場のさらに北側は、複合遊具などやや年齢層高めの児童向けの遊具が並ぶコーナーと、もう一つ「うんどう遊園」として成人向けの健康遊具が並ぶコーナーとがあります。
こういう健康遊具も、ただ設置するだけではなかなか利用されにくいものですが、ここでは月に1回は指導員が来て使い方を教えてくれるそうです。

ただ、最近は安全管理の事情から、子ども向けの遊具と大人向けの健康器具とが混在しないように、離して設置することが増えているのですが、ここは子ども向けアスレチック遊具と健康器具が並んでいます。
まぁ、実際、大人向けと言っても平均台などはアスレチック遊具みたいなものなのですが。

そして、公園内に正面を向けて、「若宮公園」の名前のもとになった摂社若宮牛嶋神社があります。本宮はもう少し北の言問橋のあたりにあり、ここは元は御旅所だったということです。
明治の地図を見ると今よりも社域が広く、どうも関東大震災後の区画整理の際に社域の一部を公園にしたようです。

その鳥居の前には、木陰に隠れるように満州事変忠魂碑がありました。
きっと戦前はもう少し目立つところに置かれていたのでしょうが、今は文字通り木の陰にひっそりと置かれています。

(2012年8月訪問)

【2025年12月追記】

久しぶりに若宮公園を通りがかったら、南側の複合遊具が一新されていました。北側にあったアスレチック遊具が撤去されていたので、代わりに「合わせて一つ」で大型化したようです。

もうブランコともくっついていません。

そして、2023年(令和5年)の関東大震災100年に関連して、復興小公園についての解説板も建てられていました。

■現地の解説板より「関東大震災復興公園」

関東大震災(1923年9月1日)では、火災が鎮火した要因の一つに公園緑地や広場が焼け止まりとして機能したことがわかり、公園設置の重要性が高まりました。東京市はこれを踏まえ、震災の焼失区域において、震災復興公園として52か所の小公園を整備しました。
小公園は、小学校に隣接して整備され、近隣住民の憩いの場や地域コミュニティの中心、地域における防災拠点のほか、校庭の延長や教材園などとしての役割を担ってきました。また、震災復興のシンボルとなるとともに、後の都市公園や児童公園のモデルとなりました。
墨田区には当初、小公園が8か所ありましたが、その後、「永倉公園」と「茅場公園」の2か所が廃園となり、現在では 6か所となっています。
また、国により設置された震災復興大公園の3か所のうち2か所、隅田公園、錦糸公園が墨田区にあります。

ブログ内検索 Search

アーカイブ Archive

地図 Map

問い合わせ Contact

名前

メール *

メッセージ *

QooQ