その後公園にも色々あったのでしょうが、比較的近年の改修で環境学習の要素を取り入れた公園になっています。公園の隣には台東区立の環境学習施設もありますので、それとの連携を考慮したものでしょう。
環境学習の拠点となるのが、公園の北東隅にある「まちエコ広場」。小さいながらも田んぼ、畑、とんぼ池などを揃えたビオトープです。
田んぼや畑はボランティアの方々がお世話をしているようで、「いま畑に植えているもの」「育てている理由」を紹介する手書きの解説板が設置されていました。公園のためになるボランティア活動ではありますが、違う角度から「自分たちの楽しみのために公園で野菜を育てて遊んでいるんじゃないの?」という意見を寄せる方もいらっしゃいますので、きちんと説明をするということは大切です。
田んぼ |
畑 |
エコ広場の活動報告 |
あと、遊具の写真を撮ったつもりだったのですが、よく見てみると写真奥にあるトイレの屋根が緑化されていました。これも屋上緑化の見本展示みたいなものでしょう。
複合遊具、その奥に屋上緑化されたトイレ |
藤棚は木調の柱でスッキリとまとめられています。ほかの公園と比べて、ベンチが多めに置かれているように思いました。
落ち着ける雰囲気の藤棚 |
遊具広場はこんな感じ。全体がフェンスで囲まれて区切られており、プラタナスの林の下にある砂場を中心に、アスレチック遊具や揺れる動物があります。
遊具広場 |
多目的広場は道路を挟んで小学校に面しています。
資料によれば、1930年の開園時は広場だったものが1960年の改修時に山遊具が導入されたそうですが、今はありません。近年の改修で再び広場に戻ったようです。
このあたり、以前の改修時には「子供の遊び重視」だったものが、近年の改修では「防災利用も含めた多目的利用重視」になったものと推察されます。
多目的広場 |
公園入口部分の道路ガードレールは取り外し可能なものになっており、また学校のフェンスも可動式になっています。このあたりは防災対応の仕様だと思います。
学校に面した出入口 |
そして関東大震災からの復興公園によくあるラジオ体操用の演台。この公園のものは、新しさから見て公園改修時に作りかえられたようです。
市街地の古い公園はどれも似たような整備内容であることが多いのですが、改修の際に地元の声を集め、こうした各公園ならではの施設を入れて特徴を出していくことで、また利用者が増えていくという循環が期待できます。
演台の下が物入れになっています |
●震災復興52小公園に詳しいページ
●環境ふれあい館ひまわりのページ
(2012年8月訪問)
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