公園ほぼ全景 |
かつて写真右手の道路は橋で、公園は川だったのです。ですので、埋め立てて公園にする時にも、かつて川だったことを記憶に留めるために、地盤をまわりよりも少し低くしたのではないかと思われます。
説明を追加 |
もっとも、「川」と書いてしまいましたが、ここにあったのは現在の秋葉原駅が貨物駅だった明治~大正の頃に、東北や北関東から鉄道で運んできた荷物を船に積み替えて、神田川を通じて東京市内へと運ぶための堀割だったそうです。
goo地図 で明治時代の東京の地図を見ることができるのですが(上の方のメニューで「古地図(東京)>明治」を選んでください)、これで見ると、神田川から現在の秋葉原駅(明治地図では「日本鉄道会社貨物取扱所」)へ水路が引き込まれているのがよくわかります。
戦後の昭和22年の空撮でも残っていますが、昭和38年になると埋め立てられています。
公園としては、ほぼ広場のみベンチ少々。秋葉原の駅前ということで、買い物に疲れた人たちが集まってきますが、みなさん周囲との段差の部分に腰掛けて休んでいました。
秋葉原駅側からはスロープになっています |
そして、ここにも公園内喫煙所。利用者が多いので、かなり広めです。
大規模喫煙コーナー |
【2014年3月追記】
久しぶりに前を通りがかったら、大規模な改修工事がおこなわれて段差がなくなり、周囲の道と同じ高さになっていました。もともと公園の両横を通る道が狭かったので、それを解消し道と公園とを一体的に利用できるようにするための改修だと思われます。
これで、かつての水路を偲ばせるものは橋の親柱だけになってしまいます。
また、工事実施の関係もあってでしょうが、本記事中に書いた大規模喫煙コーナーは撤去されていました。この工事のなかでは再整備されておらず、今後復活するのかどうかわかりません。
しかし、木陰や座れる場所がかなり減少しますので、なんとなく集まってボンヤリとする場所、休憩場所としての存在感は一気に薄れることと思われます(申し訳程度に防災目的兼用のかまどスツールが置かれていましたが...)
駅前らしくきれいになったという見方もできますが、秋葉原地区のオープンスペースの現状を見ると上述のような役割は重要だったと思われ、私としてはイマイチな改修だと感じました。
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