「恩賜」とは、君主から臣下にくださるという意味で、かつて皇室の別邸や御料地だった土地で自治体に提供されたものを使った公園です。ほかには上野公園や浜離宮公園なんかも恩賜公園です。
しかし、明治大正の頃ならいざしらず、そろそろ「恩賜」なんて言葉は公園名から外しても良さそうなものなのですが、あまりそういう議論がされているとは聞きません。もっとも私自身は、公園の来歴を記すという点で「恩賜公園」という名前は残しておいて良いと思いますが。
公園内は、おおまかに4つのブロックに分かれます。
一番有名なのは、公園名の由来でもある井の頭池のあるブロック。吉祥寺の駅にも近いので、いつも若者で賑わっています。
西側のブロックは、トラックやテニスコートがあってスポーツが楽しめます。
平成24年の全国都市緑化TOKYOフェアの会場にもなります。
西ブロックの端っこにあるのが、三鷹の森ジブリ美術館。いちおう三鷹市立の美術館なので、公園の中にあります。
4つめは、井の頭自然文化園のあるブロック。写真を撮るのを忘れました。
もっとも、ほかにも玉川上水沿いの「小鳥の森、第2公園」ブロックもあるのですが、近所の方以外はあまり行かない地味めのブロックです。
井の頭公園では、もうすぐ(2017年)に開園100年を迎えるということで、いろいろと企画が動いているようです。しばらくしたら、また行ってみようと思います。
(2012年5月訪問)
●東京都の公園紹介ページ
こんなニュースがありました。
返信削除東京新聞より引用 > http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014012990093759.html
■池の底には自転車250台 井の頭池「かいぼり」でまさか…
2014年1月29日 09時37分
市民の憩いの場である井の頭恩賜公園(東京都三鷹市、武蔵野市)の「井の頭池」が自転車のごみ捨て場になっていた。水質浄化と外来魚の駆除を目的とした「かいぼり」のため、池の水を抜いたところ、池の底から多数の投棄自転車が姿を現した。その数は250台に上ることが28日、都西部公園緑地事務所への取材で分かった。 (竹島勇)
同事務所の蛭間(ひるま)浩之管理課長は「数十台の自転車は出てくるだろうとみていたが、こんなに多いとは思わなかった」と驚きを隠せない。投棄台数が想定を大幅に超えたため、都が予定した撤去予算が足りなくなり、急きょ増額することを決めた。
池の水を抜く作業は十八日から始まり、二十五、二十六の両日にはボランティアによる魚の捕獲作業が行われた。この間、池の底から約二百台の自転車とバイク四台を引き上げ、公園内の仮置き場に収容した。だが、まだ五十台ほど池の底に残っているという。
井の頭池は一九八七年までに数度に分けて泥を取るしゅんせつ工事が行われたことから、投棄自転車はその後に捨てられたものがほとんどとみられる。
三鷹、武蔵野両市とも自転車一台を粗大ごみとして処分するのに千円の費用がかかる。蛭間課長は「処分費用を惜しんで夜間に捨てにくるケースがあるようだ」と憂慮する。
自転車のほかに、財布やカメラ、かばんなどもそれぞれ数個ずつ回収しており、週内に三鷹署に届ける。同事務所は、池に自転車などを投棄しないよう求める看板の設置を検討している。(東京新聞)