熊本県八代(やつしろ)市にある八代駅は、1896年(明治29年)に九州鉄道の駅として開業した時は、現位置から西へ1.3kmほど離れた場所にありました。その頃は終点駅だったのですが、国有化されて路線が南に伸びる時に、その場所では運用が難しいために、現位置に移されます。
残った元の駅は支線の貨物駅になり、球磨川駅と名を変えて平成になるまで運用されていたのですが、1989年(平成元年)に廃止され、区画整理事業を経て、住宅地、公園、市立のコンサートホールなどになります。
ということで、その時に生まれた出町公園。
道路沿いには、大きすぎて全容が見えないほどの園名板が掲げられています。
園内に入ってみると、扇形というか鋭角三角形状というか、かなり変形の敷地をしています。
現地の解説板を見ると、もともとの貨物駅のうち、駅舎前の引き込み道路だった部分が公園になって、大面積の主要部はコンサートホールなどに変わったようです。
■現地の解説板より「出町公園付近は初代八代駅(旧停車場)があった場所」
1896(明治29)年に初代八代駅が当地に開業。1908(明治41)年、現在の八代駅への移転に伴い球磨川荷扱所に、1012 (明治45)年に球磨川駅となり、1989(平成元)年に廃止されるまで貨物駅として八代の産業を支えてきました。
隣のコンサートホールは、広い駐車場や前庭広場なども合わせると公園の10倍ほどの広さがあり、事業としては、出町公園とは比べものにならない規模だということがわかります。
駅・鉄道の記憶としては、さきほどの解説板のほかに、蒸気機関車C57-169号機の動輪が保存展示されており、これを起点として線路模様の園路が続いています。
曲線的に、ギリシア文字の”Ω”のような形をした園路に囲まれるように遊具がいくつか置かれています。配置を見ると、園路も含めてΩ全体が遊び場として設計されているようです。
ほど良いサイズの木陰もあって、いい感じの遊び場になっています。
駅があったことも、今は昔の出町公園でした。
(2026年8月訪問)









0 件のコメント:
コメントを投稿