4137/1000 若木町公園(神戸市須磨区)

2025/12/27

神戸市須磨区 身近な公園 兵庫県

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さて、源氏物語には、都を離れて須磨に暮らしていた光源氏が、自ら植えた桜が翌年の春に花をつけるという場面があるそうです。植えた翌年に咲くということは、今でいう中木苗(ちゅうぼくなえ)、4~5年生くらいの若い木だということで、これを「若木の桜(わかぎのさくら)」と呼びます。
さらにこれが古刹・須磨寺に伝わっていることになっていて、源平合戦の折には、弁慶だか熊谷直実だかが「桜の一枝(いっし)を折ったものは、指を一本(いっし)折るからね」となんだか怖い札を立てたという話があります。

いずれにしても文学上の話なのですが、土地の伝承としては面白く、それにちなんで付けられた町名が若木町、そこにある若木町公園を訪ねます。

面積は300平米台の小さなものですが、周りの建物との距離があり、また2方向で道路に接する角地なので、数字よりも広く感じます。

遊具は滑り台、砂場、揺れる筋斗雲遊具など。

筋斗雲遊具は向かい合わせで2人乗りができるのですが、1人だとイマイチ揺れず、それはつまり「友達と一緒に遊ぶともっと楽しくなる」ところの仕掛けが絶妙だと思います。

でも、公園の周囲にある大きな社宅が廃止直前で居住者が減っているせいか、この公園で遊ぶ子供も少ないようで、砂場には草が入り込み、砂そのものもずいぶんと減っていました。

雌伏の時を過ごす若木町西公園でした。

(2025年9月訪問)

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