宜野湾市我如古(がねこ)区の公民館の隣に、公民館の敷地だと思われる広場・遊び場があります。歩いている途中でたまたま見つけたのですが、気になる物件がいくつかあったので、ここに記録します。
施設名称はわからないので、とりあえず”我如古公民館の遊び場”と呼びます。
遊具もあるのですが、まずはさておき我如古平松(ガニクヒラマーチャー)と呼ばれるマツです。
敷地に入ってすぐのところにあるのですが、戦前の我如古地区の名物で、沖縄戦で失われたため、これは2代目だとか。
これを読んで、「いくらなんでも、一本の松で枝ぶりが300坪(約1,000平米)はないだろう。直径35メートル以上だぜ!」と思ったのですが、家に帰ってから文化庁のデータベースで調べてみると、東京都江戸川区にある国天然記念物”善養寺影向のマツ”は「東西約28m、南北方向約31mにおよぶ樹冠を形成し」ているらしいので、 あながち無理な数字でもないかな、と反省した次第です。
申し訳ありません、初代・我如古平松さん。
2代目は、まだ直径10メートルほどですが、周りにコンクリート製のサークルベンチを付けて、木陰で涼めるようになっています。
足元には、我如古平松を称える琉歌も刻まれています。我如古の”我”の字をデザインした紋章もかっこいい。
そのすぐ隣、2代目の直径が30メートルを越えると覆い尽くされるあたりに、蒸気機関車型の遊具があります。
明治の北海道で活躍した弁慶号のように、全面のカウキャッチャーが凛々しい姿です。
遊具としては、滑り台、ラダー、斜め丸太登りなどが組み合わさった小ぶりな複合遊具ですが、当然、運転士さんごっこもできます。
この蒸気機関車の陰に「宜野湾市子どもの交通安全広場」というプレートがあるので、これが正式な公園名なのかと考えてみたのですが、宜野湾市のHPでもまったく記載がなく、詳細は不明です。
ほかには、ラダー系登攀遊具と、2連ブランコがあります。
2連ブランコは少し変わったフレーム形状ですが、この形自体は沖縄でよく見かけるものです。おそらく、このフレームを作っている業者さんの営業力が沖縄で強かった時期があるのでしょう。
しかし見たことがないのは、ぶら下がっている木馬です。2本鎖では吊るせないところを3本鎖に変更して、無理やり吊るしたものと思われます。
かなり手作り感がありますが、木馬そのものは一般的なブランコの座板などと比べてもしっかりした厚みがある材ですし、シャックル金具もしっかりしたものを使っていますので、丁寧に作られている様子が伝わってきます。
公民館の横には、自ら揺れるタイプの木馬たちも控えていました。
散歩途中で色々と珍しいものに出会った我如古区の遊び場でした。
(2024年3月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿