JR筑肥線は、かつては博多駅から唐津駅までをひと繋ぎに走っていたのですが、周りが市街化する中をずっと地上を通っていて道路渋滞の原因となっていたことなどから、福岡市営地下鉄の開業と入れ替わりに、1983年(昭和58年)に博多駅から姪浜駅までの約11kmの区間が廃止されました。
廃線跡は一般道になったが区間が大半なのですが、中央区梅光園付近では1km弱が梅光園緑道(ばいこうえんりょくどう)として整備されています。
緑道なので、基本的には線路だった時代の幅のまま続いているわけですが、道路との交差点にあたる部分などがところどころ広くなって、小広場になっています。
例えば、南端は「彫刻の広場」で、どことなくイスラム建築っぽいアーチに囲まれた中に、自然石を使った彫刻が置かれています。
でもイスラムは三日月と星なので、日・月デザインの彫刻の周りは、やっぱりただのアーチなのかも知れません。
少し歩くと「噴水の広場」。でも水が出たり入ったりするところには落葉が詰まっているので、もう噴水としては稼働していないように思います。
さらに進むと「芝生の広場」。この緑道内の広場の中では、いちばん大きくまとまったスペースが取れています。
ただ、広い割には利用が少なかったのか、あるいはほかに広い場所がなかったからか、全体の1/3ほどが健康器具の広場「健康パークステーション」として再整備されています。
ここの特徴は、単に健康器具を並べて「ご自由にどうぞ」とするのではなく、使い方や、使った時の効果などが解説板にしっかりと書かれていて、理解を深めながら運動できるようになっていることです。
例えば、地上にペイントされたものは右から「ラダー」、「ライン」、「ステップウォーク」と名前が付いており、それぞれに運動の仕方が何種類かあります。
例えばラダーの使用方法は、レベルに示されたとおりに枠の内外を順番に踏んで歩くことで、認知症予防に役立つというもの。
レベル4までなると、手・足を両方使わねばならないので、けっこう大変です。
芝生広場の隣には、今ひとつ使い道がわからない謎施設がありました。噴水かな、とも思うのですが、動いていなかったのでよくわかりません。
さらに北上して「石の広場へ」。
この付近は隣接するUR団地への分岐にあたっており、いくぶん人通りが多いので、交差点風に平場を広く取っています。
この先も道は続くのですが、ブログ作者は「松の広場」あたりから外に出て、No.3251 谷公園へ行ってしまいました。
鉄道キロポスト風のウォーキング距離標と、全体の線形以外には鉄道の名残は少ない梅光園緑道でした。
(2024年2月訪問)
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