堺市中区にある水賀池(みずがいけ)は、元々は今の倍くらいある溜池だったのですが、昭和の終わり頃におおむね南半分が埋め立てられて、埋立地は広場に、それ以外の部分に一周園路を通して、今の水賀池公園が開園しました。
こちらの写真が、まだ周囲が農村だった頃の1946年(昭和21年)撮影の空中写真。大きな池の中に、島が浮かんでいます。
国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より整理番号:USA/ コース番号:M157-A-6/写真番号:160/撮影年月日:1946/06/06(昭21) |
こちらは周辺が市街化し、公園も作られた後の2007年(平成19年)の空中写真。埋め立てられた土地は、公園以外に学校にも使われています。
その後、ため池を管理していた土地改良区も解散しており、今は池部分も堺市が管理しています。
国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より整理番号:CKK20071/ コース番号:C59/写真番号:15/撮影年月日:2007/07/24(平19) |
さて、そんな変遷を経てきた水賀池の公園。
南の方から入っていくと、まず遊具広場、その奥に多目的広場があって、そこから池周りの遊歩道へと繋がっていきます。
池の堤防部分の方が高くなっているので、遊具広場には2mほどの段差を使ったガケ滑り台が作られています。
あとは4連ブランコくらいで、遊具については街区公園クラスです。
しかし多目的広場は大きく、少年野球なら2面同時に取れるくらいの広さがあります。
この広さは防災目的もあるようで、広場の一角には災害時用のトイレも設置されていました。
そして広場を通り抜けると、池を一周する園路へと繋がります。
園路を一周すれば800メートルくらいあるのですが、場所によってはかなり狭いところもあって、ジョギングをするにも少し窮屈なほどです。
元々が溜池なので、水際は転落防止柵がしっかりと張り巡らされており、直接的に水に触れることができる場所はありません。広々とした眺めを楽しみながら、散策するような使い方になるかと思います。
歩いて楽しい水賀池公園でした。
(2023年6月訪問)
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