神戸市須磨区の須磨ニュータウンに含まれる竜が台一帯は、開発前は隣の垂水区名谷に属していましたが、ニュータウンとしての一体性のこともあって1977年(昭和52年)に須磨区に編入されました。
『神戸市小字名集』では、名谷村(ミョウダニムラ)の項に龍華山(リュウゲサン)、龍華谷(リュウゲダニ)という小字が掲載されているので、これが「竜が台」という町名に使われているものと思われます。
その竜が台の中でも、小高い地形を残した丘の公園が、竜が丘公園です。
No.3378 友が台公園でチラッと触れましたが、No.3378が「友が丘の友が台公園」であったのに対して、こちらは「竜が台の竜が丘公園」になっており、隣り合わせの町で、なにか二重に交錯したような命名がされているのが不思議です。
さらに言えば、同じ神戸市の西区には「竜が岡」という町名もあるので、非常にややこしく感じます。
それはさておき、園内は団地造成の際の元地形をいくらか残したものなのか、「丘」の名前にふさわしい微地形を活かした構造になっています。
西側の出入口からは、大きな休憩所にめがけて直線的な形状で、両側に整形の芝生広場をいくつも並べる様は、イタリア式庭園のようです。
逆に休憩所から見下ろしたところ。
もちろん本当のイタリア式庭園ではないので、正面の巨大マンションが目立ってしまうのはご愛嬌。
この休憩所付近が園内では頂上になっていて、そこから東へ進むと大きな広場、北へ進むと遊具等のある斜面地に続きます。
広場は、周りの園路よりは少し低い地盤になっているため、一周しながら、どこからでも広場を見渡すことができます。
遊びに遅れた子供が、先に来ている友達をひと目で見つけることができるし、スタンド部分がラジオ体操などにも便利なので、使い勝手が良い構造だと思います。
こんどは北の斜面の方から休憩所方向を見上げます。こちらの方が少し傾斜が急で、その斜面地の中に園路や遊具などが散らばっています。
斜面と言えば滑り台ですね。
でも以外に、この緩斜面地そのものが、遊び場としては面白いように感じます。
大人の健康運動づくりにも、ずっと平らな周回園路ではなく、こっちを歩く方が効果が高いでしょう。
この丘を、近所の人たちが「竜が丘」と呼んでいるのかは知らない竜が丘公園でした。
(2023年2月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿