3218/1000 中之島西公園(大阪市北区)

2023/01/28

身近な公園 大阪市北区 大阪府

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大阪の中心地を流れる大川と土佐堀川とに挟まれた中之島は、東西約3kmの折れた笹葉のような形をしています。
東端には中之島公園があり、バラ園や大きな芝生広場、川面近くを歩ける散策路、隣接地に建つ中央公会堂や中之島図書館などの歴史的建築と一体となる風景などにより、大阪を代表する公園として知られています。

しかし西端には、高速道路に囲まれ、川面にはまったく近づけず、いつも周りに路上駐車ばかりが集まっている中之島西公園があることは、あまり知られていません。

宮本輝の小説『泥の河』は、“堂島川と土佐堀川がひとつになり、安治(あじ)川と名を変えて大阪湾の一角に注ぎ込んでいく。その川と川がまじわる所に三つの橋が架かっていた。昭和橋と端建蔵橋、それに船津橋である。”と始まりますが、その端建蔵橋から船津橋へとつながるあたりが中之島西公園です。
『泥の河』には水上生活者の家族が登場しますが、あたりは今も船溜まりで、観光船や砂船が係留されています。

公園敷地は幹線道路の新なにわ筋で東・西に二分されており、西側ブロックはゲートボール場一面分くらいの土広場になっています。

一方、東側はテニスコート2面が敷地の広い範囲を占め、残ったところが小さな園地といった構造です。

東側ブロックの出入口から西側ブロックを振り返ります。
なかなか両方を行き来して公園を使う気にはならない、深くて暗い川のような幹線道路が横たわります。

扇形をした小さな敷地の中央部に四角いテニスコートがあるため、その周りにはへた地のような不整形の小園地が3ヵ所に分かれて置かれています。

ベンチやスツールは、なんとなくテニスコートを眺めるような向きに置かれているので、テニスをしながら、出たり入ったりして休憩するのに良いかも知れません。










どうにも場末感が漂いますが、時代とともにそれが功を奏して、近年は高層マンションやオフィスビルなどが増えている地区にあるので、公園も一皮むけて欲しい中之島西公園でした。

(2022年4月訪問)

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