ここは定の山(じょうのやま)古墳という前方後円墳が大きく破壊された跡地のようなところで、周囲一帯の土地区画整理事業の中で公園として整備されたものです。
資料によれば室町時代に城として利用されており、さらに区画整理事業でも周りが削られているため、園内では墳丘の形を実感することは難しく、むしろ少し離れた位置からの方が、もともとは高さ7メートルあったという後円部の規模がよくわかります。
それでもまぁ、古墳だという予備知識を得てから歩くと、ブランコなどのあるところは周囲の道路とほぼ同じ高さなので「周濠を埋めた跡なのかなぁ」とか、
ブランコの横の階段を上がった平場は「前方部の跡なのかなぁ」くらいには思います。
さらに後円部の方へと園路は続き、舗装こそしていませんが、後円部の丘の上にまで歩いていけるようになっています。
ということで、いちおう頂上まで行ってみました。
正直なところ、何が見えるというわけでもない景色なのですが、それでも緑の丘の上で風に吹かれるというのは気持ちのよいものです。
城だったり定だったり、「しろ」だったり「じょう」だったりややこしい城の山公園でした。
(2022年6月訪問)
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