高辺台(タカベダイ)2号公園は、大阪府南部の大規模団地である金剛団地の中、金剛図書館の裏手にある小公園です。
園名板には「さくら公園」という愛称の方が大きく書かれていましたが、そう言うほどもサクラばかりなわけではなく、むしろ池のほうが印象に残りました。
池そのものも、40×10メートルくらいでそれほど大きいわけではないのですが、周囲の地面と差の少ないところまで満々と水を湛えており、そこにびっしりと隙間なくスイレンが繁っているので、かなりの存在感があります。
また、コンクリートで固められた護岸ギリギリのところに柵があるため、水面までの距離が近いことも存在感が大きくなる理由です。
もう少し水面が見える隙間があったり、水際に変化がある方がトンボなどの生き物が暮らしやすくなると思うのですが、逆にスイレンの花の時期の迫力は、こちらの方が上でしょう。
地形的に、この池は開発前からあった溜池や谷地形の名残のようで、池を挟むように両側から2本の小さな尾根が伸びてきています。
尾根地形の上部は緩やかな変化を持ちつつもおおむね平坦に造成され、この部分にサクラがたくさん植えられています。
落ち着いた園地型の公園なので、欲を言えば隣の図書館から本を持ち出して園内で読めるような間柄だと良いのですが、開発時期が50年以上も前なのでそこまでの発想はなく、図書館は公園に背を向けています。
いつか機会があれば、図書館と一緒にリニューアルも考えて欲しい高辺台2号公園でした。
(2022年4月訪問)
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