「武蔵野」は東京と埼玉とにまたがる広い範囲なのですが、「野」と呼びながらも一面の野原ではなく、なんとなく丘陵地の林とセットになったイメージがあります。
ここ羽村市の武蔵野公園も、ナイター照明付きの野球場やテニスコート、多目的広場などが敷地の大半を占めるスポーツ向けの公園なのですが、雰囲気のある林が作られています。
野球場の内野の土も、少し赤っぽい武蔵野の土のような気がします。
テニスコートは人工芝ですのでよくわかりませんが、きっと舗装の下には武蔵野の大地が隠れているのでしょう。
そもそもこの付近は昭和30年代までは農地や里山が広がる場所だったものが、区画整理事業で今のような形になったそうです。が、その過程ではかなり激しい対立や抵抗があったようで、園内の記念碑には細かな字で経緯が刻まれていました。
ブログ作者には武州多摩というと幕末から明治にかけての農民一揆などの印象があり、農地が絡むと荒々しいことになりがちなイメージがありますが、昭和に入ってもその名残があったのかと勝手に想像します。
そんな苦闘の歴史を経た現在の公園ですが、スポーツ施設ばかりでなく、子供向けの遊具も一通り揃っています。
これはいくつかの滑り台がチューブでつながった複合遊具。チューブ式の滑り台も付いています。
高低差が少ないので小学生くらいになるとやや物足りないかも知れませんが、逆に幼児であればかなり楽しめるサイズです。
ただ、外側の汚れがちょっと目立つので、たまには高圧洗浄などをしてあげたいところです。
大きな円形パーゴラの下の砂場も良いですね。最近ではあまり採用されないデザインですが、ブログ作者は好きな形です。
ブランコは標準的な4連のもの。
登攀壁は、今のようにカラフルなホールドがたくさん付いたものが出回る前の初期型のものが設置されています。
3枚あるのですがホールドの配置が全部同じで、最近のものとは異なる開発思想が感じられます。
羽村市の「羽」の字を象った時計塔を中心におく羽村市の武蔵野公園でした。
(2021年12月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿