1960年代から開発された清水が丘の住宅地にあり、趣ある「狐坂」という名が気に入った狐坂公園。
落合長雄『神戸市小字名集』によれば付近の小字に「清水」「清水谷」「狐坂」があるので、町名としてはイメージの良い「清水」を残し、公園名に「狐坂」を残したものと思われます。
開発前の地図を見ると、現在の本多聞1丁目付近がまとまった集落となっており、そこから垂水駅方向(東南方向)へと向かう道が描かれています。いまは線形が変わっていますが、ここが狐坂という坂道なのだろうと思います。
で、この狐坂の北側に張り付くように、130メートルくらいにわたって細長く狐坂公園が配置されています。
園内に入って見ましたが、広場の先に何があるのかはまったくわかりません。
少し歩くと、遊具コーナーが現れました。滑り台&砂場やブランコなど、開園当時から変わっていないのではないかと思われる顔ぶれです。
滑り台はパステルカラー、
ブランコははっきりした原色でまとめられています。
さらに進むと、地区集会所かなにかの建物が現れました。
コンクリート貼りの外観は非常にスッキリしており、1970年代風のモダニズム建築と分類してよいのでしょうか。
集会所の向こうはだんだん敷地が狭くなるのですが、三角地を上手に使ってベンチやテーブルがいくつか配置されていました。
広場側の子供の遊び場とは別に、大人がゆっくりと憩う場所を目指してつくられたものと思います。
このベンチやテーブルも、木材部分は何度か交換されているのでしょうが、コンクリートの脚部の角の立ち方などがモダンです。
公園名に負けない趣がある狐坂公園でした。
(2021年12月訪問)
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