2775/1000 渦森公園(神戸市東灘区)

2021/06/25

神戸市東灘区 身近な公園 兵庫県

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神戸市東灘区の渦森台は、標高が高いところでは300メートルを超える山麓住宅地ですが、渦森公園は、その中では低い方の標高230メートルあたりにある小公園です。

街区公園としては標準的な約2,300平米の広さですが、傾斜のついた小公園が多い渦森台では、いちばん平坦で広い公園かと思います。

敷地の西半分がフェンスに囲まれた土敷きの広場、東半分が遊具コーナーになっています。
フェンスは2メートルくらいでそれほど高くないので、積極的にボール遊びに使って欲しいと言うよりは、周囲への飛び出しを防ぐ目的の方が強いかな、と思います。
なにしろ、公園のまわりには坂道しかありませんので。

遊具コーナーには滑り台、ブランコ、揺れる動物遊具などが一通り揃っています。

でも、何よりも目立っているのは大きなジャングルジムです。

縦・横のサイズが、一般的なジャングルジムの3倍くらいあります。すなわち面積にすれば9倍。

ただ大きいだけではなく、ジャングルジムの内部に登り棒やネット遊具も加わっています。

これはこれで、複合遊具と呼ぶこともできます。

大きなジャングルジムひとつでは飽き足らず、チェーンネットを使った登攀遊具も設置されています。

滑り台や2連ブランコは、これと言った特徴のないものですが、

幼児向けの滑り台は、裾の部分がビローンと広くなったものです。
ここがちょっと広くなるだけで、なんだか面白い気持ちになるから不思議なものです。

あと、砂場は少し高さのある枠を使ったものが設置されています。
このタイプはもう少し簡易な構造のものが多いように思うのですが、ここのものはコンクリート型枠のしっかりしたものが採用されています。
もしかして一点物?

そして、この公園の道向かいには水道局の施設があるのですが、その出入口付近に「有環銅鐸発掘之地」と刻まれた石碑があります。

■現地の解説板より「銅鐸出土の記念碑」

昭和9年、当地で道路工事中に銅鐸が発見された。
総高47.7cm、偏平鈕式の銅鐸で、内部に環状の装置があって、銅鐸の用途を考えるうえで注目をあびた。おそらくこの環に舌(ぜつ)をつるして、音をたてたと考えられる。発見された銅鐸は、現在東京国立博物館で所蔵されている。

東灘区役所

国立博物館のサイトには資料写真が掲載されているのですが、そこに書かれてる袈裟襷文銅鐸というのは固有名詞ではなく、斜線が交差した文様のついた銅鐸一般の呼び名だそうです。

神戸の山手では、もう一つ桜ヶ丘銅鐸(群)というのがあって、大量の銅鐸と銅戈が同じ場所から発見されて国宝になっています。
が、これの出土地は今もまぁまぁ山の中で、近くまで行ってもどこだかよくわからないのですが、それに比べると渦森銅鐸の方が身近で良いと思った渦森公園でした。

(2021年5月訪問)

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