ただ、神戸市東灘区には甲南町や甲南大学、甲南漬本舗などが存在しますし、戦前から戦後にかけて、現在の東灘区にあたる御影、住吉、魚崎、本庄、本山の5ヵ町村に対して東の芦屋市と西の神戸市の両方から合併の申し入れがあって地域が揺れた時には、いっそどちらの誘いを蹴って5ヵ町村だけで「甲南市」として合併新市をつくるという動きもあったほどなので、「甲南」の範囲としてはけっきょく東灘区なのかな、とも思います。
が、甲南公園は、甲南に合併を断られた芦屋市の中でも東端、西宮市との市境の丘の上にあります。
下写真で左の公園が芦屋市、道路から右は西宮市です。
標高57.8メートルの三角点が設置されている尾根頂部を敷地としており、周りが住宅地として開発される時に、ここだけを公園として残した様子が見て取れます。
敷地の真ん中に三角点がある植え込みが設置されており、公園のどこにいてもそこを見守る形になります。
こちらが植え込みの中の三角点標石。ちょっと埋まりすぎな気がしますが、正しい測量のためには欠かせない大事なものですので、周りを立入りしづらい植え込みにしていることは納得です。
中央に植込みがあるために広場空間はあまり取れていませんが、公園全体としては遊具のある児童公園仕立てで、2連ブランコ、3連鉄棒、雲梯などが設置されています。
(2021年1月訪問)
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