広場の中央にそびえるメタセコイアは、小学校時代からの保存樹だとか。
付近は震災までは中・小規模の事業所や長屋が密集する住・商・工の混在地で、震災の被害が非常の大きかった地区の一つです。
■碑文より「千歳復興の礎」
千歳地区は、かつて縦横の路地に面して住まいが建ち並び、まちかどには井戸があり、談笑や子どもの声があふれる温かな下町でした。しかし、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災によって、地区の9割以上が焦土と化し、47名の尊い命が失われました。
震災復興土地区画整理事業によるまちの復興をめざして、私たち千歳地区の住民は、千歳地区連合まちづくり協議会を結成し、震災に強いまちの再建に、日夜努力を重ねてきました。
この千歳公園、千歳地区センター、及び周辺のコミュニティ道路は、非常時における一体的な防災拠点として、協議会の提案に基づいて整備されたものです。この防災拠点は、地区住民が楽しく交流する場として利用してこそ活きるものです。復興した千歳地区に暮らす私たちが、互いに助け合い、協力し合いながら、明るく、快適な暮らしを続けていくことが、震災の教訓を次世代に伝えていくことになると思います。
この高いメタセコイヤとコンクリートの基礎、北側のクスノキは、60年以上にわたって子どもの成長を見続け、2002年3月に閉校、同年4月だいち小学校に統合された旧千歳小学校の記憶です。これらの記憶が、震災の犠牲者を追悼し、その教訓を伝えると共に、将来にわたって千歳地区に暮らす人たちが、健やかに、なごやかに暮らしていく礎となることを祈ります。2005(平成17)年1月17日 千歳地区連合自治会
少し角度を変えて撮影。メタセコイヤからずっと奥の方に、もう1本の保存樹である「北側のクスノキ」が見えています。
園内はこの大きな広場が南半分を占め、北側に休憩園地、遊具広場、球技広場を配する形になっています。
休憩園地は、芝生の広場の中に、ポツポツとベンチやテーブルが置かれてるものです。
間にトイレの建物があって隠れていますが、その向こうが遊具広場なので、両方を行ったり来たりして利用することができます。
遊具広場は意外にシンプルで、中央に少し大きめの複合遊具を置き、周りにラダー遊具と揺れる動物遊具、鉄棒があるくらいです。
複合遊具は面的に広く複合しているのですが、高さはそれほどでもないので、幼児でも安心して遊べるサイズです。
ラダー遊具は、螺旋を描いてトンネルになったもの。こういう面白い形の遊具は、見ているだけで楽しくなります。
高いフェンスに囲まれた球技広場は、いちおうバスケットコートも置かれていますが、とくにそれ専用という仕立てではありません。
ここだけ小学校の時のままなのではないかと思わせるようなシンプルさです。
排水口もあって、いちおう水が流れるようになっているはずなのですが、神戸市の資料では「枯山水風の石組み」と書かれていて、なんだかよくわかりません。
■現地の解説板より「NHK連続テレビ小説『わかば』撮影記念樹」
この2本のシラカシは、NHK朝の連続テレビ小説『わかば』のロケがこの地で行われた際、撮影に使用されたものです。
父の志を継ぎ造園家として懸命に生きる高原若葉を原田夏希が演じ、「復興した新生・神戸」の姿が全国に放映されました。
放送:平成16.9.27~平成17.3.26
撮影:平成16.6.19
制作:NHK大阪放送局神戸市
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