北中城村(きたなかぐすくそん)の仲順(ちゅんじゅん)では、南向きの斜面地に集落が発達しています。その集落の北端の坂の上、山から見れば山裾のあたりに仲順公園があります。
沖縄の公園には、こうした大屋根掛けだけでベンチもないスペースがあるのですが、休憩所と見るべきなのか、ステージと見るべきなのかを迷ってしまいます。実際は、どちらにも利用されているのでしょうか。
少し高いところから見下ろすと、こうなります。屋根の下で踊って、それを周りで見るといい感じです。
ステージで披露される唄と踊りは、この地に縁の「仲順流り」です。
■碑文より「仲順流り」は北中城村仲順に伝わる仲順大主にまつわる話を題材に、祖霊供養の歌として作られ、各地のエイサーに取り入れられて歌いつがれている。歌の発祥に関わる仲順の地を讃え、歌の末永い伝承を念じ石碑を建立する。
この休憩所兼ステージの横手に小高いところがあり、その頂上に戦没者の慰霊碑が設けられていました。地区にとって大切なものが、いろいろ集められています。
とは言え、最近ではあまりこの公園で遊ぶ子供はいないのか、ガケ滑り台は表面がザラザラに劣化して、徐々にただのガケになりつつありました。
ブランコも、フレームや金具は錆びて、座板はイタズラなのか使用停止措置なのか、わけのわからない状態になっていました。
キリンの揺れる動物遊具は、なんでそっち向きに置いたのか。
もうそろそろ、再整備の手を入れてあげたい仲順公園でした。
(2020年9月訪問)
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