2501/1000 垂水健康公園(神戸市垂水区)

2020/08/11

神戸市垂水区 盛土山 大きな公園 兵庫県

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垂水健康公園は、明石海峡大橋・垂水ジャンクションの整備に伴って1998年(平成10年)に開かれたもので、面積約10.9ヘクタールの総合公園です。

明石海峡大橋については、1970年に本四公団が設立されてからずっと検討はされていたのですが(話だけならもっと前から)、あまりに大きな事業なので具体的な動きは遅々としていました。それが急転したのは昭和の終わりの内需拡大政策でしたが、事業が進まない間にジャンクション予定地の周辺が先に宅地化していたこともあり、周辺対策・環境対策が重要視されました。
このため地域生活の利便性向上等を名分とする「ロードパーク事業」が実施され、No.775 名谷あじさい公園と、この垂水健康公園とが整備されました。
ということで、園内からは日本最大級のジャンクションを眺めることができるのですが、垂水ジャンクションは主要部だけでも公園の倍以上あるので、木立の向こうに一部分だけしか見えていません。

■現地の解説板より「垂水ジャンクションについて」
垂水ジャンクションは、神戸淡路鳴門自動車道(淡路方面、山陽自動車道方面)、第二神明北線及び阪神高速道路湾岸線が接続しています。明石海峡大橋を渡るすべての車はこの垂水ジャンクションを通過することになります。
垂水ジャンクションには、4本の幹線道路を全方向に連結させる総面積36万㎡の全国でも有数の大規模なタービン型ジャンクションです。
垂水健康公園は、名谷地区ロードパーク事業として計画され、魅力ある沿道空間の創造と良好な都市景観の形成を図り、誰もが気軽に健康運動を楽しめる施設として垂水ジャンクションの法面と一体的に整備されました。

公園の敷地は、ジャンクションの西に隣接する南北に長い尾根を使っており、中央に駐車場や管理事務所を置いて、南半分がグラウンドやテニスコートのあるスポーツゾーン、北半分が大きな芝生のある園地になっています。

まずは南半分の中央に位置する土のグラウンド。フルサイズのサッカーコートが1面入るだけのサイズがあるので、サッカーやラグビーの練習なら2チーム同時にできます。
尾根上にあって周りが開けていることもあり、実際以上に広大に見えます。

グラウンドの横には、テニスコートと、フットサルや3on3やにも使える軽スポーツ広場。
公園用語では、野球やサッカーのように競技化されたルールの下で行なうスポーツ以外の、緩い縛りでレクリエーション的に行なうものを「軽スポーツ」と呼ぶことが多いのですが、一般利用者にどれほど浸透しているのかは不明です。

グラウンドの南には、グラウンドゴルフやディスクゴルフに使える疎林の広場。
誰も使っていない時は、お弁当を食べたりゴロゴロしたり、好きなように使えます。

広場の一角はこんもりとした丘になっていて、頂上の東屋を見上げる景色も様になっています。

グラウンドの北側には、通常園路に挟まれた島のような部分に、延長150メートルくらいの長距離足つぼ歩道があります。

大きいのや小さいの、ツブツブのや角が尖ったのなど、様々な方法で不健康な大人たちの足つぼを過剰に刺激してきます。

しかし沿道には、ところどころにストレッチ器具などが設置されているので、足の裏が耐えられなくなったら一時退避することもできます。


ここから北側が芝生の園地主体のゾーンになりますが、このゾーンもいくつかに分かれています。
まず登場するのが、大きな盛土山と池のあるブロック。
公園の盛土山は、写真にすると今一つ大きさがわかりにくくなるものなのですが、ここの場合は高さは3~4メートルくらいで、長さが約30メートルのものと約50メートルの2つの盛土山が並んでいます。

ですので、一つの丘を上り下りしたり走り回ったりするだけでなく、色々な遊び方ができます。
一面の広場もいいですが、こういう「ありそうでない地形」も面白いですね。

この盛土山を挟むように、フェンスに囲まれた池とドッグランがあります。上の写真が池で、下の写真がドッグラン。
なんだか作りが似ているので、ドッグランも元々は調整池で、雨が降ったら水が溜まるのではないかと思われます。

池の北に続くのが、垂水桃源郷と名付けられたモモ・スモモ園です。
訪れたのは天気の良い3月の日だったので、まさしく桃源郷とはこのことかと言わんばかりに咲き誇っていました。

あちこちの公園に出歩いているブログ作者ですが、こんな花の季節で、かつ快晴の日にぴったりと訪れることはあまりないので、感激ひとしおでした。

天気が良いと遠方からも人が集まってくるようで、遊具がある大きな芝生広場は、思い思いにすごす人たちでいっぱいでした。

上の広場の写真の2枚めを見下ろしているのが、トリムの丘と名付けられた一角。
大型の複合遊具と、一言では表現しづらい土木遊具があります。

トリム(体力づくり)と言うだけあって、複合遊具はネットやラダー、トンネルなどを多用したものです。
子供たちにとっては少しハードルが高いかも知れませんが、滑り台ばかりが目立つものよりも私好みです。

一方、こちが一言では説明しづらい土木遊具。
丘の上に、コンクリート擬木で擁壁をつくり、何段にも分けた山や谷をつくっています。

上ったり下りたり、跳び上がったり跳び下りたり、腰掛けたり走り回ったり。
小学生は小学生なり、未就園児は親と一緒に、なんでも自由に遊べるタイプの遊び場ですね。

そして一番北の端には、インラインスケートやインラインホッケーに使える広場までありました。
こういうニュースポーツの類はできる場所が限られているので、こうした専用施設は、人気が集中していることと思われます。

コートの周りは、インラインスケートで自由に走り回って良いようです。

総合公園だけあって盛りだくさんですが、個人的には土木的な遊び場に見るべきものが多かった垂水健康公園でした。

(2020年3月訪問)

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