神戸市東灘区の本山界隈は、マンション開発等に伴う小規模公園の多発地帯で、同じような名前、同じような施設内容の公園がたくさんあります。
そういう状況は、かつて都市の人口が増える割には公園が少なく、とにかく公園の数と面積とを増やす必要があった時代には仕方なかったことなのですが、状況が変化した現代においては、数多くの公園の中で立地・施設内容・広さなどが劣る公園が利用者から選ばれないようになってきます。
そして、
選ばれない
→普通に公園を使いたい人は来ない
→悪い利用(ゴミ捨て、喫煙など)に使いたい人が集まる
→公園が汚くなって普通に使いたい人はますます来なくなる
という悪循環に陥ります。
関係する方々には申し訳ないのですが、本山南町北小公園は、その典型のような小公園です。
まずは出入口。なんというか、人を迎え入れる姿勢に欠けています。
道路には一方向のみで接し、間口が5メートル、奥行きが30メートルほどの、ウナギの寝床形状なうえ、植栽や柵の配置が悪く、園内への見通しが悪くなっています。
一番奥まで進んで、出入り口側を見返したところ。
道路からは見えづらい位置に、いくつかのベンチが設置されていました。
入りづらい公園の、見えづらいベンチには、ゴミが散乱していました。
もともとは、隣接する公営住宅等からのアクセスを考慮して、行き来がしやすい構造になっていたようなのですが、今は出入口が塞がれています。
こうなってしまうと、滑り台や砂場を使う子供は、おそらく月に2~3人もいないのではないかと心配になる本山南町北小公園でした。
(2015年9月訪問)
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