2085/1000　浜市第1公園（兵庫県赤穂市）

赤穂市東部の坂越（さこし）は、北前船の寄港地として栄えた古い港として有名なのですが、赤穂市発行『坂越地区の歴史・文化・まちづくり』によれば、「坂越湾を中心とした湾岸部と、千種川流域とに分けられる。前者はかつて浦方と呼ばれた。後者はかつて庄内と呼ばれた」そうです。
ということで、港町からは1.5kmほど離れたJR坂越駅は、庄内。

でも大字名は「浜市」なので由来を調べてみると、赤穂市教育委員会『赤穂市歴史文化基本構想』（2018年）p.184によれば、「地勢から古代は千種川河口であって魚市があったためという。」と書かれています。

「浜なのか農村なのか、はっきりせぇ」と思ってしまいますが、とりあえず坂越駅前にあるのは、浜市第1公園です。

公民館の敷地と一体的に整備されており、ゲートボールにちょうどよいサイズの広場、遊具、公衆トイレなどがあります。

滑り台やブランコは、比較的近年にリニューアルされたようで、新しいめのデザインのものが設置されています。

子供たちは、遊具が新しかろうが古かろうがあまり気にせずに遊ぶものですが、大人になるとなんとなく色褪せたコンクリート製の遊具の方に惹かれてしまうのは、こちらもいい加減にくたびれてきた証拠なのでしょうか。

蛇口の上の小人さんと一緒に、空を見上げて考えます。

ところで、冒頭の写真の背景部分なのですが、近くの山がずいぶんと禿げていることが気になりました。
皆伐した後に植林をしたという雰囲気でもなく、山火事で焼けた跡地に、マツの若木が少しだけ生えてきたような状態に見えます。

同じカメラしかないので、もう少しズームを効かせたうえで、色味も白っぽいところが強く出るようにすると、こうなります。
肉眼ではわからなかったのですが、斜面のところどころに白い棒状のものが立っているのは、苗木保護用の筒だろうと思います。

公園や町からこれだけしか離れていない斜面が山火事で焼けたのなら、そうとう怖いだろうなぁと思う浜市第1公園。
でも、実際に山火事だったのかどうかは、ネットで調べた限りではわかりませんでした。赤穂市では2014年に大きな山火事が起きているのですが、こことは少し離れたところのようだし...

（2019年1月訪問）