この公園の第一印象は、「なんか変な形」に尽きます。なんだ、南側の出っ張りは。
現地での出っ張りの状態は、こんな感じ。
公園としてはまったく使いみちがわからないのですが、可動式の車止めがめぐらされているところを見ると、これを外して周囲の道路と一体的に使う場面があるということでしょうか。
しかし道路側に電柱が立っていて、今ひとつ一体的に使いにくいようにも思います。まったくもって謎。
さて、謎の出っ張りを除けば、園内はほぼ広場という構造です。
施設としては、パーゴラ、ベンチ、災害時用仮設トイレ設備くらい。あとは防災施設で地下貯留槽があるようです。
ちなみに、この一帯は門真市では標高が高く(それでも海抜2メートル!)、古代から人が住み着いていました。
公園整備の際に発掘調査が行なわれており、その解説板が建てられていました。
■現地の解説板より「元町遺跡」
元町遺跡は市域の西部、元町・小路町所在の古墳時代~中世の集落遺跡です。平成14年(2002)10月、元町中央公園整備に伴う発掘調査で、地表1m(T.P.1.5m)のところから古墳時代中期(5世紀末頃)の堀立柱の建物跡の一部と建物跡に関連する土杭を検出しました。
建物は東西3間以上、南北1間以上の総柱建物で、磁北に対して直交させて建てられていました。
土杭から同時期の土器とともに製塩土器が市内で初めて、良好な保存状態で大量に出土しました。馬の飼育や塩の流通など塩と深いかかわりをもっていたと考えられます。また集落の時期が普賢寺古墳(6世紀前半築造・北東約1400m)に少し先行することから、その関係が注目されるところです。
門真市教育委員会
いくつかの謎を秘めた元町中央公園でした。
(2018年2月訪問)
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