No.1734で訪ねた岩屋港、ただし正確にはNo.1734から南へ500メートルほど離れたフェリー乗り場から、かつては対岸の明石港までカーフェリーが運行されていました。
明石海峡大橋の開通などにより、この航路が運行されなくなったのが2010年(平成22年)のこと。その後、明石側のフェリー乗り場跡地が再開発されてマンションなどが建つようになったのですが、その一角につくられたのが中崎みなと公園です。
しかし、「一角を占める」というほどの存在感はなく、「隅の方を間借りしている」くらいの目立たなさです。
そこに公園があるということを知らなければ立ち入らないような岸壁の奥に進んでいくと...
かつては乗船口だったと思しき構造物の向こうに公園の出入り口があらわれ...
マンションとフェンスとの間に詰め込んだような公園の入口から中に入ると...
小さな広場があって、そこで行き止まり(逆光だったので行き止まり部分から出入り口を振り返っています)。
訪問時には、これですべて。跡地開発が進めば先に通り抜けられるようになるのかも知れませんが、今のままでは公園としての魅力には著しく欠けています。
明石~岩屋フェリー乗り場跡地だったことを示す痕跡としては、道路公団のフェリー乗り場として整備された当時に設置されたと思われる石碑が保存されており、国道28号線の一部を担う国道フェリーの乗船場として、昭和35年から38年にかけて4億4500万円をかけて整備されたことが淡々と記されています。
港越しに眺める明石海峡や淡路島の景色は美しいのですが、今のままでは色々と吹き溜まってしまうことが心配な中崎みなと公園でした。
(2018年2月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿