揚屋町は、かつての京都・島原の遊郭の一角を占める町です。
が、公園そのものは遊郭街の外側に向けて間口が開いており、「JR山陰本線の高架沿い」と言ったほうがしっくり来る位置にあります。
近くには京都市中央卸売市場もあるので、公園の横にターレットも止まっていました。
出入口をほぼ塞いでいるのは困りものですが。
敷地は鉤型をしており、南東側に小広場、北西側に遊具を配置しています。
小広場はゲートボール一面分くらいの広さです。
広場に面したトイレは和風デザインです。揚屋町の建築のイメージに合わせたのでしょうが、背景が味気ない鉄道高架なので、そちらの存在感に負けています。
遊具は京都市街地に多いコンクリート製の滑り台と砂場、ブランコくらいです。
ブランコの向こうにあるブロック塀は、地図のとおりだと国の重要文化財にも指定されている揚屋建物の「角屋(すみや)」の敷地になります。
子供たちで賑やかな公園側から距離を置きたいという心情はわかるのですが、見た目に無粋で、地震の時には危険な高ブロック塀は改善して欲しいように思います。
公園を出て角屋(現:角屋もてなしの文化美術館)の正面に回ると、いきなりこのような建物があらわれて、高架脇の公園との風景の違いに驚かされます。
花街と児童公園という、しっくりこない者同士が背中合わせになっている西新屋敷(揚屋町)公園でした。
ちなみに東側から公園に突っ込んでくる道は、六条と七条の間を東西に走る正面通です。No.894 正面公園も、この通りに面していました。
約2キロ離れて同じ通りの続きに出会うところが、京都碁盤の目の面白さです。
(2017年10月訪問)
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