その博物館の周りが、弥生の森歴史公園として整備されています。
単なる「弥生のムラ」ではなく、「森」としているところにこだわりがあるのだと推察しますが、とくに森そのものについての解説などはなく、普通に竪穴式住居などが整備されています。
竪穴式住居は中に入れるようになっており、古代生活体験などの学習イベントで使用することもあるようです。
こちらは高床式倉庫。
訪れたのは冬なのでわかりにくい写真ですが、水田もありました。
きっと時期が良ければ、弥生時代にも育てられていた赤米の栽培などをしているのでしょう。
現地の案内では「野焼きの原」となっていた一角。あまり原っぱには見えませんが、野焼きをした後を放っておいたらコナラなどが生えてきたという設定なのでしょうか。
あるいは、コナラなどを燃料にして、野焼き土器を作るのかも知れません。
さらに奥へと進んでいくと、石の舞台、その名もそのまま石舞台がありました。
公園のイベントなどで使うのかとも思いましたが、舞台上から見ても観客席は見当たりません。まぁどこでも座れると言えば座れるので、「森のコンサート」なんかにちょうど良いかも知れません。
ちなみに公園内には池にせり出した舞台もあり、ここだけ弥生時代というよりは、平安時代の寝殿造りのような景色になっています。
で、もう一度石舞台に戻って、さらに奥へと進んでいくと、山の神の鳥居があります。
弥生時代も山の神を信仰することはあったのでしょうが、鳥居はまだなかっただろうと思います。
あ、でも吉野ヶ里遺跡には鳥形の付いた門があるか...
その奥には、立派なしめ縄の貼られた石造物がありました。
ここで、弥生の森は行き止まりになりますので、いま来た道を引き返すことになります。
せっかくなので、もう少し弥生時代の森の活用について知ることができたり、銅鐸関係の演出や体験などができるとなお良いかと思った野洲市弥生の森歴史公園でした。
ちなみに博物館のシンボルキャラクターはドウタクくん。
個人的な好みで言えば「ドウタくん」の方が良かったと思うのですが、どうでしょう。
(2017年2月訪問)
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