しかし行ってみると、原っぱは公園の一角で柵に囲まれており、ポニーが似合う小さな牧場のような光景になっていました。
おそらく、草地を維持するために人の立入りを制限する期間が必要なことや、子供たちが草っぱらで遊ぶためには犬の連れ込みを禁止したいことなどから、しっかりした柵を設置したのだろうと思います。
都会では原っぱひとつ維持するのも大変なことだなぁという感想ですね。
でもその甲斐あって、冬のさなかでもシートを敷いてお弁当を食べるご家族がいらっしゃいました。
その原っぱの隣には人工の築山があって、そこにポンプで水を汲み上げてから下に流す形で、水遊び用の小川が作られています。
しかし、訪れたのは12月だったのでカラカラ。
そもそもゴールデンウィークと夏休みしか水は流さないそうなので、年間の稼働日数にすれば60日程度の施設ということになります。
流れは期間限定ですが、盛土山は年中無休でそびえています。
頂上にはケヤキの樹、その周りにはスツール。鬼ごっこなんかで走り回るのにはちょうどよいサイズの山です。
山の麓には、果樹が色々と植えられていました。
こちらの少し尖った実はカリン。
こちらの黄色い実の柑橘は、八朔、あるいは夏みかんでしょうか。No.1424 千早フラワー公園と同じく、手が届きそうな高さのところは、実が無くなっていました。やはり誰かが摘み取っているようです。
そして、今まで見てきたのは実は公園の西側ブロックで、そこから道一本挟んだ東側ブロックは、西側とは趣きを変えて遊具広場となっています。
ブランコや複合遊具、砂場、滑り台などがあるのですが、訪れた時は何組かの親子連れが遊んでいたので、写真は遠くからの1枚だけで失礼します。
こちらのブロックは、周囲の住宅地と細い路地で結ばれていて、玄関こそ公園側には開けていないものの「掃き出し窓を開けたら公園の家」が何軒かありました。
遊び重視の西側ブロックとは異なり、防災重視の立地といえます。
そのためもあってのことでしょうか、ベンチの横防災用のスツールが並びます。
普段はイスなのですが、座板を外すと中が空洞になっていて、そこに1)トイレ用の便座セット、2)炊き出し用のかまどセット、3)工具セット、などが収納できる商品です。トイレ用にしては互いの間隔が狭いので、2か3なのだろうと思います。
これは多分、公園管理人が滞在する際に用いられた詰所だと思います。
最近では、まちなかの小さな公園にまで管理詰め所を置いて人を配置することは少ないのですが、豊島区では過去にそれをしていた時期があったようで、しばしば同じような建物を見かけます。
井戸から水を流して遊べるようになっていたものが、コンクリートで埋められています。
たぶん井戸も機能してないのでしょう。
水遊び場は西側にもありますので、こちらには無くても良いのですが、この「埋められた感」の強い姿が一抹の寂しさを訴えてきます。
それほど広いわけでもないのですが、興味深いものがたくさん詰まった長崎公園でした。
●豊島区による公園紹介ページ
(2016年12月訪問)
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