うたき公園は、那覇市具志(グシ)の小高い丘の頂上にある小公園です。
ハッキリとしたことはわからないのですが、園名板の裏側に刻まれた碑文の内容や、那覇市の公園配置図(pdf)には記載がないことから考えて、地域の共有地である御嶽の周りを民有地のまま整備・公開している「民設公園」ではないかと思います。
碑文がとても読みやすくて助かります。
●碑文より
当地は具志うたきの聖地として字民の敬拝の念深く民生安泰の祈願祭など、戦前(1945年前)旧6月25日に具志綱引き祭りが盛大に行われた由緒ある場所である。
土地区画整理に伴い、字民のご協力によりここに人々の憩いの森うたき公園が建設された。
敷地は丘の頂上部にあって不整形な形状をしており、大きく3段の平場に切り分けられています。
上段が「具志うたき」の本体というか拝所が設置された段で、拝所の前だけでもお祭り事には十分な大きさの広場があります。個人的には、もう少し背景に樹木が多くて静謐なほうが御嶽らしいように思うのですが、そのへんの整備スタイルは拝む方々の考え方によるものなので、外野がとやかく言うものではありません。
園地としての中心にあたるのが中段。
中央は木陰が気持ち良い芝生広場になっており、その周りを園路が一周しています。芝生広場は多少の起伏があって、休憩や宴会にちょうどよい感じです。
大きな東屋もありますので、園路をウォーキングして、東屋で休憩することができます。
下段は、樹木を縁部に集めた平坦な芝生広場になっています。
中段と比べると、走り回ったりキャッチボールくらいの遊びには下段の方が適していますが、御嶽でキャッチボールをして良いものかどうかは迷います。
一般的な「御嶽」らしい鬱蒼とした森の姿は見られませんが、開放的で地域の方々が集いやすくなっている具志うたき公園でした。
(2015年11月訪問)
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