旧・大田区体育館は1964年(昭和39年)の東京オリンピックを記念して建てられたものですが、昭和のプロレスファンには新日本プロレスの旗揚げ興行(メインイベントはアントニオ猪木vsカール・ゴッチの時間無制限一本勝負)が行われた会場として知られていました。
その体育館が建て替えられて現在のものになる時に、周囲の公園部分も再整備されたようで、近代的な体育館の東側に沿ってきれいな児童公園が開かれています。
上の写真は、公園内で唯一、東京オリンピックのことを思い出させてくれる記念のモニュメント。長崎の平和祈念像の作者でもある北村西望の作品です。
公園は変わっても碑文はそのままなので、書かれている大田区体育館も、噴水・池も今はありません。
●現地の碑文より
大田区体育館は、東京オリンピックを記念して建てられたものであります。
本区の若人も聖火の走者としてこの前の国道を走りました。
像はその時に感激を伝えるものであります。
昭和40年4月 東京都大田区聖火リレー走者像 北村西望作 東調布信用金庫寄贈噴水及び池 東調布信用金庫寄贈
さて、現在の公園はというと、体育館の横にある割にはスポーツの要素は少なく、ほぼ児童公園の体になっています。
よく目立つカラフルな複合遊具を中心にブランコ、揺れる動物などが並びます。
複合遊具は、地味に防災用具庫と兼用になっています。
こんなところで兼用にせずに、トイレの建物をもう少し大きくして、ちゃんとした物置にした方が良いと思うのですが、予算とか建ぺい率とか、いろいろな理由があるのでしょう。
その一方で、多目的トイレの表示は、妙に手の込んだタイル画風のものが採用されており、力の入れ加減が微妙です。
とまぁ細かいところでは気になることもありますが、幹線道路に近く立て込んだ市街地の中では開放感があり、区立図書館も隣りにあって使い勝手が良さそうなので、晴れた日には遊びに行きたくなる東蒲田公園でした。
(2015年11月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿