あたりを見回すと、公園からやや北を通るバイパスの影響で商業施設やマンションが増えているような気配があり、そうした若い世帯が多い地区に似合う華やかな公園となっています。
園内に入ってまず目を引くのは、気球の形をしたからくり時計。
毎年秋に佐賀市郊外の嘉瀬川河川敷でおこなわれるバルーンフェスタをモチーフとしたもので、「ゆめ気球」と名付けられています。
外国のお友達が気球に乗って遊びに来るというお話しが設定されており、時間がくれば気球が開いて人形が現れます。
ここを訪れたのが12時少し前だったので、「お、開くな」と思って見守っていると、正午を3分ほど過ぎてから開きだしたのはご愛敬。
お話しの作者は、佐賀市在住の童話作家、権藤千秋さん。
集まってくるお友達の出身国が、アメリカ、イギリス、オーストラリア、中国、韓国で、今日的な目線だと世界と言うには偏り気味という印象を持ってしまいますが、まぁそれはさておき。
暖かい春風が吹きはじめた朝のことです。かささぎのカンタが、さくらの窓をノックしました。
「さくらちゃん、エアメールですよ。五つもきてます。早く、早く。」
さくらは、さっそく手紙をひらきました...
その気球のあたりから見渡すと広場があり、広場の一角が遊具広場になっています。
遊具広場には、複合遊具と滑り台、ネット遊具、砂場などがあります。
滑り台とアスレチック的坂道遊具、ネット遊具が3基並んでいるのですが、どれも傾斜というか曲線部が同じような角度でデザインされており、並べた時の外観が面白くなっています。
そして砂場には、おそらく夢を食べている獏の遊具。「夢咲」公園なので、この公園のシンボルと言えるかも知れません。
なんとなく「オエーッ」となっているようにも見えますが...
あともう一つ目立っているのが、このトイレ。
建物の両側に屋根を伸ばした姿はトンボをイメージしたものですが、大きすぎて初めはまったく気づきませんでした。
トイレにこのタイル画が掲げていなければ、トンボだとは気づかなかったことでしょう。
街中クリークだらけの佐賀市では、あちこちでトンボをモチーフにしたものを見かけます。
この公園の横にもクリークがあるのですが、護岸がしっかりと固められて水生植物があまり育たない形状になっているので、ここにはあまりトンボはいないかも知れません。
そんなこんなで楽しい夢咲公園ですが、一つだけ困ったのは、隣にある市民運動場との間に駐車場への進入路が通っていて、子供が遊んでいるすぐ横を、ずっと車が通っています。
トンボのトイレに行くために路上駐車をする人も少なくなく、ずいぶんと危ない構造のように思いました。
●佐賀市による公園紹介ページ
(2014年11月訪問)
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