九州の話ですので、その名のとおり「クスノキの巨木が広場を囲み、枝葉が風に揺れている...」という景色を想像します。
が、実際に行ってみると、クスノキが意外に小さい! というか、ひょろ長い!!
暖地を好むクスノキは、九州のあちこちで大きく、立派な樹を見かけますので、それと比べると見劣りしてしまいます。「大きく育てたくない」という意図があったのかも知れませんが、密に植え過ぎなように思います。
気を取り直して園内に入ると、円形の噴水を中心に芝生の広場、そして敷地の北端にゆるい傾斜のついた芝生のスタンドのようなものがあります。
しかし噴水は、あまり動いていないような気配が漂います。
「スタンドのようなもの」も、今ひとつ使い方がわからない空間になっています。
高い所に座って広場を眺めれば良いのかと、スタンド側から南の方を見ると佐賀県庁の建物がそびえていました。
写真では平面的なことがわかりにくいのですが、道路角地にあたる敷地の中央に噴水を置いて、放射状+環状に園路が通っているため、どの方向にも通り抜けできるようになっています。
そういう意味ではまさしく広場なので、いっそ外周部の低灌木は減らして、もっと見通しや通り抜けをし易くしても良いくらいだと思いました。
●現地の解説板より「市庁舎跡について」県庁前十字街路の西北角にスレート葺洋館、総建坪約550坪(延坪約970坪)の広壮な一大建物が巍然として聳え立ち、同館に連なる協和館、市公会堂、微古館、佐賀図書館及び佐賀城濠を隔てて佐賀高等女学校、赤十字社佐賀支部、県庁本館、同警察部、県会議事堂、本県産業会館などと相対し、先年改築した佐賀警察署も市庁舎の西に軒を連ね、此等の大廈高楼と共に北堀端一帯の偉観を呈し、東京に於ける丸の内を忍ばしむるものありとて誰謂ふとなく此の附近を「佐賀の丸ノ内」だと呼ばるるに至った。
(2014年11月訪問)
(2017年5月追記)
記事中でも、立地が悪くない割にはボンヤリしてあまり使われていない印象を述べていますが、管理している佐賀県でも同じように感じていたらしく、民間事業者から改修・活用に向けた意見を集めるサウンディング型市場調査が行われていたようです。
●旧知事公舎・くすかぜ広場のサウンディング型市場調査の結果概要について(佐賀県庁HP)
>http://www.pref.saga.lg.jp/kiji00353132/index.html
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