京都市立の若杉学園は、知的障害を持つ人への生活介護事業所です。時代とともに施設の性格が少しずつ変わっており、以前は知的障害児のための通所施設だったそうです。
その若杉学園に隣接してあるのが、さくら児童公園です。
もっとも、現地には「さくら児童公園管理会」と書かれた看板があるのですが、施設の状況が都市公園っぽくないので、児童遊園または若杉学園の付帯施設ではないかと思います。
そして若杉学園とは門ひとつで繋がっており、もともと一体的に利用することを想定して整備されたことは間違いないと思います。
そのため、通常の公園では考えられないほどに出入口が小さく、また鍵も掛けられる扉や飛び出し防止のブロック製の衝立があるなど、少し変わった構造になっています。
このあたりは、知的障害を持つ児童のための施設という性格によるものだと思います。
ほかに、お隣の住宅地の方に通じていたと思われる扉がズラズラと並ぶ壁もあるのですが、これについては用途がよくわかりません。公園外側の土地の用途が変わったのかも知れません。
このように都市公園と比べると異質な点はありますが、それはユーザーにはあまり関係のないことです。道路への飛び出しがしづらく、全体を見渡せばサクラの樹に囲まれた草敷きの気持ちの良い公園なので、幼児の遊びに安心して利用できるように思います。
時代が変わって周りの様子も変わる中で、違った存在感の出てきている「さくら公園」でした。
(2014年6月訪問)
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