神戸市兵庫区の中道通は、かつての兵庫津と会下山の中ほどを通る街道(中道)に由来する町名だということですが、その街道が現在のどの道なのかは、現地でもよくわかりません。
その中道通に、中道公園、東中道公園という2つの小公園があります。今日は、そのうちの東中道公園です。2つの公園の距離は、150メートルほどしか離れていません。
No.762の中道公園が、周辺道路との境界柵がなく利用上・視覚上の一体感をもつ今風の公園だったのに対して、東中道公園は植栽や柵に囲まれた昔ながらのスタイルの公園です。
園内から見ても、この通り。公園の外周部にはクスノキ、イチョウ、サクラなどがよく育っており、また園内の藤棚もかなり茂っているため、緑の中にいる感じがします。
中道公園とはずいぶんと感じが違っていますが、公園ができた時の時代背景や、できてからの年数が違いますので、一概に比べることはできません。ご近所の方は、その日の気分で違うタイプの公園を使い分けることができるので、楽しいのではないかと思います。
この公園で目立っているのは、公園中央にある砂場の三方をグルリと取り囲む新幹線型のプレーウォール。窓やドアの一つ一つがカラフルに塗り分けられていて、公園の緑に映えます。
パンタグラフには遊び道具としての用途はとくにないのですが、デザイン的には入れなければ落ち着かなかったのでしょう。
コンクリート製のプレーウォールは、もうこれから公園に作られることがあまりないであろう遊具なのですが、こうした拘りの気持ちは大切にしたいものです。
花壇がきれいに管理されていたり、近隣の方による清掃活動もしっかりおこなわれていたり(たまたま作業中の方に遭遇しました)、古いけれど丁寧に使われている様子が伝わってきて、気持ちの良い公園でした。
(2014年6月訪問)
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