尼崎市の臨海部では、大阪湾フェニックス計画に基いて廃棄物や残土による埋立てが進められており、従来からの港の先に新しい土地が生み出されています。こうして生まれた土地は、港、工場などとして整備される部分が大きい予定なのですが、一部に公園もつくられています。
その中の一つが、港湾緑地として兵庫県によって整備された尼崎のびのび公園です。
なにしろ湾岸の人工島を結んでいる阪神高速湾岸線から、さらに1.5キロくらい離れており、大きな工場、物流倉庫、廃棄物処理施設などの立ち並ぶ埠頭を抜けていった先にあるので、市街地からはかなり遠く感じます。その分、市街地にはない浮世離れした開放感のある公園です。
西宮や芦屋の臨海部越しに望むのは六甲の山なみ。のびのび~。
反対に目を転じれば、大阪北港・南港の特徴的な建物群。
肉眼だともっとハッキリ見えますが、写真ではわかりにくい...
眺めているのは、公園の中心に築かれた10メートルほどの高さの山から。
頂上に東屋があり、定期的に斜面地に菜の花畑がつくられているという話も聞きますが、6月初めに訪れた時には草ぼうぼう。いや、草のびのび。
樹も植えられてから、とくに剪定がされた気配もなく、のびのび。
投てき板や健康器具のある多目的広場もありますが、中央部を除けば草のびのび。
石造の園名板は、文字どころか石の存在すら覆い隠すほどにコニファーがのびのび。
だいたい港湾緑地は、近くに住む人や公園に日常的に関わる人がいなくて放ったらかしになることが多いのですが、ここは産廃埋立地の入口だからか、あるいは名が体を表してしまったのか、とくにその傾向が強いようです。
粗大ごみの不法投棄なども多く見られ、全体的には決して管理が行き届いた公園ではありません。きっと草刈りの予定日も、のびのびになっているのでしょう。
ただ、それだけに人気(ひとけ)が少ないので、天気のいい日にサボりに来る営業マンなんかには人気(にんき)があるのではないかと思います。
すぐ横が港のベランダになっているので、釣りシーズンも賑っているかも。
(2014年6月訪問)
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