602/1000 ひまわり公園(熊本県合志市)

2014/03/02

熊本県 合志市 身近な公園 歴史公園

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旧合志町と旧西合志町の合併によって2006年(平成18年)誕生した熊本県合志市ですが、旧町それぞれの町役場は合志庁舎、西合志庁舎として今も使われています。
そのうち西合志庁舎の隣にあって、おそらく旧町時代は色々なイベントに使われていたであろう公園がひまわり公園です。ちなみにヒマワリは西合志町の町の花でした。

敷地としては、図書館や郷土資料館などの公共施設と一体的になっています。行政的には色々な行事が実施しやすい形態です。
公園内は多目的広場が大半を占め、園路沿いに小さな遊具広場と歴史広場があります。
歴史広場の方は、郷土資料館の屋外展示スペースとしての役割もあるようです。

多目的広場はステージの付いた方形の広場です。

遊具広場は滑り台、ブランコ、シーソー等がコンパクトにまとめられています。
写真奥にあたる多目的広場との間に境界柵や植樹がないため、すごく広く見えますが。

歴史広場には、町内で出土した古墳の石棺が展示されています。
解説板にも詳しいことは書かれていませんが、申し訳程度に屋根が架けられていることから見ても、どうも出土した現物のように思います。

■現地の解説板より『古墳時代 組合わせ式箱式石棺』
(約1500~1600年前) 西合志町相生
(右)石立(こくりゅう)遺跡出土 長さ2メートル、幅63センチで、安山岩を板状に加工して作られたお墓です。
(左)迫原(さこばる)遺跡出土 長さ2メートル15センチ、幅50センチで、安山岩を板状に割って組み合わせています。この石棺は、方形に溝を巡らした方形周溝墓と呼ばれる墓の中心に埋められたもので、中からは人骨と鉄製の刀子が出土しました。

もうひとつ、先ほどの案内図では歴史広場内に竪穴式住居があることになっていましたが、訪れた時点では影も形もなく、その場所は臨時駐車場になっていました。木造茅葺きの復元住居は雨風で傷みやすいし、放火の被害を受けることもあるので、どこかの時点で撤去されたのでしょう。
それならそれで、案内図の当該箇所をちょっとペンキで塗りつぶすくらいのことはして欲しいと思います。

公園から少し離れて図書館の前にも、横穴式の古墳のような築山がありました。
ここには解説も何もないので、いったい何なのかは想像するしかないのですが、無造作に樹が植えられたり電灯が建てられたりしているところを見ると、保存でも展示でもなく「古墳イメージの築山」が正解ではないかと思います。

(2013年12月訪問)

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