山の下公園は、熊本県庁の北側の住宅地の中にある小公園です。地形的には、とくに「山の下」でもない平坦な場所にあります。
区画整理でできた風の長方形で整った形状をしており、敷地の南2/3ほどは土敷きの広場、北1/3ほどは遊具広場と老人憩いの家になっています。
空間利用、施設などに取り立てて変わったところはないのですが、目立つのは広告入りの物件。ベンチ、ゲートボールのスコア表などに広告が入っています。
内容を見ると、ゲートボール愛好家、憩いの家を使う高齢者をターゲットとした病院の広告が多いようです。
おそらく、ゲートボール愛好家の方々が必要とするだけの数のベンチが公園施設としては設置されていないために、それを補うために病院からの支援を集めて移動式ベンチを増設した人がいるのではないかと想像します。
ちなみに都市公園内に広告を出すことは、一般的には条例などで禁止されています。
ただし自治体によっては「公園管理者(自治体)の承認を得て、寄贈者が自己の名称などを寄贈物件に記すこと」はOKとしていることも多いので、そのあたりの制度を使っているのかも知れません(熊本市の細かい決まり事は知らないのですが)。
しかし経緯はともかくも、プラスチック製のベンチは明らかに劣化しているものばかりでしたので、適正な管理が必要だと感じました。
その一方で、公園施設として設置された固定式のベンチは、夏でも冬でも、晴れでも雨でも曇りでも、いつでも同じ場所にあるので、その時に訪れた人が憩いたい場所で憩えないことがあるのも事実です。
それを補う移動式ベンチが置かれているというのは、この公園の魅力付けになっているようにも思いました。
(2013年12月訪問)
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