須磨区衣掛町は、平安時代の歌人・在原行平が須磨に暮らしていた折の伝承にちなむ町名です。その衣掛町の東端、妙法寺川の西岸に沿ったところにあるのが衣掛公園です。
公園のかなりの部分は阪神高速道路の高架下になっており、大きな広場はなく細長い遊具広場といった仕立てです。
私は高架下の公園は圧迫感があってあまり好きではないのですが、ここでは高架の幅以上に広く公園敷地を取っているうえに、片側は川で開けているため、あまり苦になりません。
また、橋脚には色々と絵が描かれており、これも高架下の雰囲気を和らげることを狙っているのだと思います。
遊具のメインは、こちらの砂場周り。
古くからのコンクリート製の滑り台と山遊具、プレーウォール、そして新しい複合遊具が集まっています。
ホネガイみたいな滑り台は、No.141の坂本町公園で見かけたものとよく似ていますが、突起部や巻き方がちょっと違うようです。
山遊具は三角錐型。三面それぞれ、滑り台、クライミング壁、ハシゴ壁になっています。
ハシゴ壁の最上部には、イタズラで目が描かれており「プロビデンスの目」のようになっています。イタズラ書きはよくないことですが、目の付け所はいいと思います。ダブルミーニングで。
石川県羽咋市には、ただ文字が「ゴゴゴゴゴゴ」と並ぶ石彫があると聞きますが、こちらのプレーウォールも秀逸です。長すぎて上手に写真に収まりませんが、ピンクの文字で “KOBE KINUGAKE PARK” と綴られています。
けっこう古いものだと思うのですが、どの字も折れたり欠けたりせず衣掛公園を主張し続けています。
(2013年5月訪問)
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