那覇市から豊見城市に向かう県道231号を走っていくと、那覇市の南端・宇栄原のあたりで一度標高が高くなり、豊見城市の名嘉地、我那覇に入るところでガクンと下がります。この崖に沿った開発残地のようなところに我那覇児童公園があります。
もともと我那覇と名嘉地とは別々の集落のはずですが、今は住宅が連担していて境界はよくわかりません。
ということで名嘉地の村落獅子(シーサーが住宅屋根の上に乗る以前、村々の入口を守っていた石造の獅子)も紹介しておきましょう。
大雑把ですが、この獅子のある通りを東に入って行って、北にある崖に向かって坂道を登っていくと我那覇児童公園に着きます。
入口から公園を見上げると、こんな感じ。
この撮影場所の時点ですでに結構な坂道を登っているのですが、そこからさらに上がったところにあります。
公園内は、垂直の擁壁で上下2段に分かれています。
下段が芝生広場とブランコ、上段に鉄棒、シーソー、東屋、トイレなどがあります。
そのさらに上、パネル式の土留めが見える崖の上には住宅地が広がっており、そちらの方に通じる細道もあります。公園周りの状況を見ると、公園よりも下は古くからの集落なので、上の住宅地を開発する時にこの公園もつくられたのでは無いかと想像します。
さて、公園内ですが、とりあえずブランコは使用禁止です。
シーソーも使用禁止なのですが、それを知らせる貼り紙自体が剥がれてボロボロになっていました。
と言うことで、公園内で安全に使える施設はトイレと東屋くらいです。う~む、公園って遊具がすべてではありませんが、児童公園というには寂しくなっていますね。
しかし、その中で孤軍奮闘しているのが、こちらのおもしろトイレ。親子亀の造形、とくに頭の感じがかなり良いです。この親亀の頭部デザインは、No.206の末吉東公園のものに似ているようにも思います。
末吉東公園では子亀はいませんでしたが、ここになにか機能的な意味があるのでしょうか?
トイレとは反対側の隅には、拝所もありました。
以前は拝所って森や泉など拝む対象に対して固定されたものだと思っていたのですが、あちこち見ていると、区画整理や道路、公園など公共工事の際には、わりと場所が動いているように思います。ここも公園整備にあわせて整えられたような気がします。
(2013年2月訪問)
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