安田公園は、現地の園名板では「安田記念公園」と書かれています。
これは安田善次郎(安田財閥の創始者)の生家跡を公園として整備したもので、競馬の安田記念(JRA初代理事長・安田伊左衛門を記念)とは関係ありません。
現地の案内板によれば、寄付されたのが1960年(昭和35年)ということで、公園入口の門柱は50年前のままではないかと思われます。
後に財をなしたとは言え、生家は半農半士の下級武士だったということで、さほど広い敷地ではありません。開園面積は0.16ha、街なかではよくある街区公園サイズです。
おもな公園施設は小さめの複合遊具と砂場、それと東屋くらいです。
東屋のそばに、松翁安田善次郎生誕の地の記念碑があります。石碑自体は立派なものですが、周りの植栽などがいくぶん草臥れて寂しい感じになっています。
また屋敷があったことの名残であるはずの井戸(写真中央。案内板の横に佇んでいます)もまったく目立っていませんので、もう少し周囲の植栽などを工夫して、碑や井戸跡などシンボル的なものが際立つようにしてあげたいところです。
ちなみに安田善次郎は、日比谷公園内の日比谷公会堂(千代田区)、旧安田庭園(墨田区)などを寄付しており、公園関係ではしばしば名前の出てくる人物です。
(2013年2月訪問)
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