No.312の泉公園でチラッと出てきたハーバービューホテル(ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー)の建つあたりは崖の上で、そこから漫湖・国場川の方向に向けて落ち込む地形になっています。その崖下にあるのが阿手川公園、開園は1995年です。
現在の町名には阿手川というのはありませんので、おそらくはかつての小字名で、古くは崖からの湧水による阿手川と呼ばれた流れがあったのではないかと想像します。
ちなみに、このあたりでは2002年に住居表示や町界町名整理がおこなわれており、それ以前は字壺川だったものが泉崎二丁目に変わったため、公園名も壺川西公園から阿手川公園に変更になったようです。
さて現在の公園ですが、公園の入口には水瓶座のような壺から川が流れ出る絵が彫られており、わたしの地味な想像などあっさりと吹き飛ばされかねない導入です。これはもしや、旧字名の「壺川」をあしらっているのでは...
外周フェンスは低く、公園内の見通しが良いものです。コンクリート製で緩い曲線を描いているあたりは、水・川をイメージしているのではないかと思います。
立地は崖下と言いましたが、公園そのものも緩い斜面地にあり、公園の中で2mほどの高低差を処理しています。このため園路は坂道、広場は2段仕立てです。
訪問したのが冬場だったためよく分かりませんでしたが、もしかすると雨の多い夏場には下段の広場が湿っぽく草ボウボウになるかも知れません。
遊具はブランコと揺れる動物だけ、どちらかと言えば休憩のための公園です。
しかし休憩の拠点となるのは、異国風デザインのパーゴラ。
屋根はありませんので、日射しが強く雨の多い沖縄ではあまり実用的ではないように思います。
入口、外周フェンス、東屋と、細かいところのデザインで勝負する阿手川公園でした。
(2012年12月訪問)
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