大野越(おおのごし)公園は、宮古空港から北東へ2キロほど離れた場所にあり、宮古島市の「熱帯植物園」を中心とする大規模な公園です。公園の開園区域に隣接して市立博物館や少年自然の家があり、また「大野山林」と呼ばれる丘陵尾根上の美しいマツ林とも一体的に散策などを楽しむことができます。
熱帯植物園は無料の施設で、さすがに有料の観光植物園に比べると花の量や質、通年性などの面で見劣りはしますが、そのぶん子供連れでフラッとでかけてのんびりできるような雰囲気があります。
開園から30年くらい経つため、ここ何年かかけてリニューアルが進められており、体験工芸村の開設、中心部の流れの改修などがなされ、散策だけでも十分楽しめるようになっています。
宮古島の在来馬・ミヤコウマも何頭か飼われており、休日には馬車で園内を巡ることもできるそうです。
ただ、少し外れると荒れ模様のところが残っており、こちらの「新婚の森」として記念植樹を受け付けたと思われるブロックは、すっかり密林状でなんだかよくわかりません。足元には植樹をした方のネームプレートが草に埋もれています。
はじめから「森」をつくるとして植樹を募ったのなら良いのですが、そうではなく、もう少しスッキリした林のように自分たちが植えた樹が育っていることをイメージして再来訪した方は、ちょっと驚くかも知れません。
熱帯植物園を出て西の方に行くと、大野山林へ入っていく山道があります。この山道の先に少年自然の家があるはずですが、そこまでは行きませんでした。
さらに西に行くと、大きなマツに囲まれた広場に出ます。丘陵上部にはもっと大きなマツ(リュウキュウマツ)があるようですが、ここの広場のものでも樹高20m近くありそうな立派なものです。
それと比べて植栽したサクラはことごとく枯れていました。本当にこの場所にあった樹種を選び、適切に植栽管理をおこなったのか疑問です。
遊具広場では、老朽化で使用停止になっているものもありますが、あまり見たことのないブランコが設置されていました。
上は空中ブランコの練習ができそうなほど近くに並べて設置されたブランコ、下はぜったい上に登った友達がちょっかいを出してくる太鼓橋一体型ブランコです。
●宮古島市熱帯植物園のページ
●熱帯植物園の改修についての新聞記事(琉球新報、宮古毎日新聞)
(2012年10月訪問)
ブランコとして掲載した写真のうち「近すぎるブランコ」について、「遊動木(遊動円木)が横に二つ並んだものでは?」というご指摘を受けました。
返信削除座る部分が取り外されているのでわかりにくくなっていますが、確かにその方が納得がいきます。
遊動木自体が減っているため、このブログでも登場する機会は少ないのですが、No.98の砲台跡児童遊園の写真の一番奥にチラッと写っています。
>http://nippon1000parks.blogspot.jp/2012/08/981000.html